中国書道書『原色法帖選』の古本を出張買取いたしました
二玄社から刊行された中国書道家の法帖『原色法帖選 全49冊』の古本を出張にて買取りさせていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りくださりありがとうございます。
- 出張買取
- 2022年4月11日
地 域 | 東京日野市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
書名:原色法帖選 全49冊
出版社:二玄社
発行年:昭和59年(1984)
1:書譜[唐・孫過庭/草書/真跡]
2:雁塔聖教序[唐・褚遂良/楷書/宋拓]
3:集字聖教序〈朱臥庵本〉[東晋・王羲之/行書/宋拓]
4:皇甫誕碑[唐・欧陽詢/楷書/宋拓]
5:蘭亭叙五種[東晋・王羲之/行書/定武本他]
6:十七帖〈上野本〉[東晋・王羲之/草書/唐拓]
7:礼器碑[後漢/隷書/旧拓]
8:曹全碑[後漢/隷書/精拓]
9:争座位稿[唐・顔真卿/行草/宋拓]
10:草書千字文(千金帖)[唐・懐素/草書/真跡]
11:風信帖[平安・空海/行書/真跡]
12:孔子廟堂碑〈原装本〉[唐・虞世南/楷書/唐拓孤本]
13:孟法師碑〈原装本〉[唐・褚遂良/楷書/唐拓孤本]
14:石鼓文〈後勁本・原装本〉[周/篆書/北宋拓]
15:白氏詩巻[平安・藤原行成/行書/真跡]
16:関中本千字文[隋・智永/楷草/北宋拓]
17:張猛龍碑〈原装本〉[北魏/楷書/北宋拓]
18:興福寺断碑[東晋・王羲之/行書/旧拓]
19:多宝塔碑[唐・顔真卿/楷書/宋拓]
20:九成宮醴泉銘〈李祺本〉[唐・欧陽詢/楷書/北宋拓]
21:枯樹賦・哀冊[唐・褚遂良/行書/明拓・宋拓]
22:祭姪稿[唐・顔真卿/行書/真跡]
23:泰山刻石〈原装本〉[秦/篆書/北宋拓53字本]
24:王羲之尺牘集[東晋・王羲之/行草/墨跡]
25:自叙帖[唐・懐素/草書/真跡]
26:魏晋唐小楷集[魏・鍾繇他/楷書/旧拓]
27:張遷碑[後漢/隷書/明拓]
28:高貞碑[北魏/楷書/出土初拓]
29:乙瑛碑[後漢/隷書/明拓]
30:龍門造像記[北魏/楷書/精拓4品]
31:蘭亭叙〈虞世南臨本〉[東晋・王羲之/行書/墨跡・八柱第一]
32:蘭亭叙〈褚遂良臨本〉[東晋・王羲之/行書/墨跡・八柱第二]
33:中秋帖[東晋・王献之/草書/墨跡]
34:伯遠帖[東晋・王珣/行書/墨跡]
35:平復帖[西晋・陸機/草書/墨跡]
36:蘭亭叙〈馮承素模本〉[東晋・王羲之/行書/墨跡・八柱第三]
37:石鼓文〈先鋒本〉[周/篆書/北宋拓]
38:化度寺碑〈詒晋斎本〉[唐・欧陽詢/楷書/顧従義翻刻]
39:集字聖教序〈劉鉄雲本〉[東晋・王羲之/行書/宋拓]
40:九成宮醴泉銘〈李鴻裔本〉[唐・欧陽詢/楷書/北宋拓]
41:孔穎達碑[唐/楷書/北宋拓]
42:柳州羅池廟碑[唐・沈伝師/楷書/宋拓孤本]
43:善才寺碑[唐・魏栖梧/楷書/宋拓孤本]
44:王洪範碑[唐・王玄宗/楷書/宋拓孤本]
45:段行琛碑[唐・張増/楷書/宋拓孤本]
46:李玄静碑[唐・張従申/楷書/宋拓]
47:李広業碑[唐・鄭雲逵/楷書/宋拓孤本]
48:圭峯禅師碑[唐・裴休/楷書/宋拓]
49:石鼓文〈中権本〉[周/篆書/北宋拓]
法帖・墨蹟・拓本ほか中国書道関係の古本は書道家や研究者などから好まれます
書道とは東洋の造形芸術であり、日本や中国のほか朝鮮語圏やベトナム語圏などで創作が行われています。
美的に表現された文字のことを「書」といい、篆書・隷書・楷書・行書・草書といった文字のことを「書体」、筆の持ち方・使い方や腕の構え方といった書く方法のことを「書法」、書道に関する理論のことを「書論」といいます。
漢字の発祥の地である中国において書道が成立したのは春秋戦国時代(紀元前770年-紀元前221年)と考えられており、後漢(25年-220年)までに現在使われている書体が生み出されました。
芸術家として特定の書家が評価されるようになったのは鍾繇体と呼ばれる書体を生み出した魏(220年-265年)の鍾繇が始まりといわれ、鍾繇の楷書は現在でもよく学ばれています。その後は東晋(317年-420年)の貴族によって洗練されていき、書聖・王羲之の登場によって書の芸術性は確立されました。
「二王」(王羲之・王献之父子)の書は各王朝で愛好され、特に唐(618年-907年)の第2代皇帝太宗(李世民)が王羲之を好み技巧が洗礼されたことで、初唐には多くの能書家・書論家が輩出されています。そのなかでも欧陽詢・虞世南・褚遂良を「初唐の三大家」といい、彼らによって「唐代に勝る書跡はない」といわれるほど楷書が完成されました。そして篆筆で楷書を書くなど初唐の書風を革新させたのが顔真卿であり、王羲之とともに「中国書道界の二大宗師」と評されています。
唐が滅んでからは乱世となったため優れた能書家は少なくなりましたが、北宋(960年-1127年)が成立してからは「宋の三大家」といわれる・米芾が顔真卿や楊凝式を基盤とした独創的な書を生み出しました。南宋(1127年-1279年)の時代には能書家は生まれませんでしたが、書道に関する研究書は数多く刊行されています。
モンゴル族による元(1271年-1368年)では漢民族の文化が冷遇されましたが、趙孟頫や鮮于枢、鄧文原などが活躍し、王羲之の書の伝統を守った復古主義の書風が好まれました。再び漢民族の天下となった明(1368年-1644年)では伝統的な漢文化が復活し、多くの能書家が輩出されています。特に初期には趙孟頫の書風に感化され王羲之以来の古典が尊重されました。中期には収蔵に熱意を向ける優れた鑑蔵家によって集帖や書画録が刊行されたほか、沈周・文徴明・祝允明といった書画で生計を立てる文人も多数現れました。
満州民族の王朝である清(1644年-1912年)の時代も漢民族の伝統文化が尊重され、第6代皇帝の乾隆帝が書に興味を示したことで書道が重んじられました。初期は王羲之、中期は趙孟頫の書風が流行し、後期には書の表現が多様化されました。
書道を中心に東洋美術専門の出版社である二玄社から刊行された『原色法帖選 全49冊』は綾織りの厚表紙で装幀された経本式の法帖集です。国立故宮博物院(台北市)、故宮博物院(北京市・紫禁城内)、東京国立博物館のほか、中国の拓本収集に情熱を注いだ三井高堅(号 聴氷閣)が所蔵していた三井家聴冰閣旧蔵本(三井記念美術館蔵)の貴重な真蹟や墨蹟、拓本が収録されています。
取り上げられている能書家は魏の鍾繇、西晋の陸機、東晋の王羲之・王献之・王珣、隋の智永、唐の孫過庭・褚遂良・欧陽詢・顔真卿・懐素・虞世南・沈伝師・王玄宗・張増・張従申・鄭雲逵・裴休・魏栖梧というように中国のものが中心ですが、平安時代の能書家である空海や藤原行成の真蹟もあります。
二玄社から刊行されている書道関係の全集・シリーズものは書道家からの評価も高く、全巻揃っているものは特に喜ばれます。
愛書館中川書房では『中国書蹟大観 全7冊』『支那墨蹟大成 全15冊』『台北・故宮博物院の名蹟』『中国宋代禅林高僧墨蹟の研究』『中國の硯』『王羲之全書翰』ほか、法書・法帖・古筆・墨蹟・書画・作品集・お手本など中国の書道に関する古本の出張買取を承っております。
以前には『一碑一帖 中国碑法帖精華 全25冊』『故宮歴代法書全集 全30冊』『和漢名法帖選集 全18冊』『明清書法叢刊 全13冊』『顔真卿祭姪文稿』などの書道関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。
【当店取扱商品】
書名:中国法書選 全60冊+中国法書ガイド 全60冊
出版社:二玄社
発行年:昭和62年(1987)
書名:中国篆刻叢刊 全41冊
出版社:二玄社
発行年:昭和56年(1981)
日本や中国の書道に関する古本の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『日本書道大観 全3冊』『古筆手鑑大成 全16冊』『大徳寺墨蹟全集 全3冊』『中国書法を基盤とする日本書道史研究』『空海大字林 全2冊』など中国や日本の書道に関する古本の出張買取も承っております。
『日本名筆選 全47冊』『平安朝傳来の白氏文集と三蹟の研究 全3冊』『弘法大師真蹟集成 全5帙14冊』『良寛墨蹟大観 全6冊』『貫名菘翁名品集成』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:文人画粋編 全20冊
出版社:中央公論社
発行年:昭和49年(1974)
書名:白隠禅画墨蹟 禅画篇・墨蹟篇・解説篇 全3冊
出版社:中央公論社
発行年:平成21年(2009)
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