巻子本『宋 米芾 蜀素帖』ほか故宮博物院の名蹟を出張買取
宋代の書家・米芾の『蜀素帖』ほか、巻子本の『台北・故宮博物院の名蹟』を出張にて買取りさせていただきました。きれいな状態でお譲りくださりありがとうございます。
『台北・故宮博物院の名蹟』については「二玄社『台北・故宮博物院の名蹟』の古本を出張買取いたしました。」にてご紹介しております。書家ごとにもご紹介していますので孫過庭『書譜』、蘇軾『黄州寒食詩』、趙孟頫『閒居賦』、褚遂良『黄絹本蘭亭敘』、黄庭堅『寒山子龐居士詩』、顔真卿『祭姪文稿』、懐素『自叙帖』『草書千字文』、懐素『自叙帖』『草書千字文』の各記事も合わせてご覧ください。
- 出張買取
- 2019年8月14日
地 域 | 埼玉さいたま市 |
---|---|
買取分野 |
【商品詳細】
- 書 名 : 台北・故宮博物院の名蹟 宋 米芾 蜀素帖
- 出版社 : 二玄社
- 発行年 : 昭和59年(1984)
北宋を代表する書家の一人である米芾(べいふつ)は蔡襄・蘇軾・黄庭堅とともに「宋の四大家」と称されています。蔡襄・蘇軾・黄庭堅の3人は政治家としても活躍をしていましたが、米芾は文学者・画家・収蔵家・鑑賞家として活躍をしており、特に書技に精通していると評されています。
米芾は中国北宋の1051年、襄陽(湖北省)に生まれました。母が皇后の乳母として仕えていた縁故で科挙(官僚登用試験)を受けずに官途に就き、さらに書画・鑑識に優れていた米芾は書画学(宮廷美術学校)が設立された際には書画学博士となります。その後、皇帝の側近に仕え書画の鑑定をすることとなり、その書画コレクションを自由に利用できたことから研究を始め、名跡を臨模するほか、蒐集・鑑賞・鑑定した書画について多くの記述を残しました。
臨模とは真蹟を臨書し模写することをいいますが、真蹟を書いた人物と同等の力量が必要とされるため臨模による法帖は数が少ないとされています。しかし米芾は「彼ほど臨模のうまい者はいない」と言われるほどで、その精密さから真跡と区別がつかなかったと伝えられています。また、きわめて科学的である米芾の記録は現在でも正確で信頼出来るものとされています。
書については顔真卿・褚遂良・王羲之をはじめ諸名家に遡って研究を進めました。また「米芾に正書(楷書)なし」と言われており、行書・草書に多くの名品を残しています。代表作は『蜀素帖』のほか、『張季明帖』『叔晦帖』『李太師帖』の三帖を合装した『行書三帖』、『元日帖』『吾友帖』『中秋詩帖』『目窮帖』『海岱帖』『徳忱帖』『草聖帖』『家計帖』『奉議帖』の9帖からなる『草書九帖』、五言律詩6首を35行で書いた詩巻『苕渓詩巻』などが挙げられます。
故宮博物院に所蔵されている『蜀素帖』は米芾の代表作のひとつで自詠詩八首を書したものです。蜀素帖という名前は蜀(四川省)で織られた素(絹)の巻物に書かれていることに由来します。珍しい材質で織り目が粗いことから書きにくいものであったとされていますが、米芾の鍛えぬかれた筆技で精彩な趣となって現われています。『蜀素帖』は行書の名品とされ、米芾の特徴がよく出ていることから米芾の行書を学ぶには最適の古典だと言われています。
米芾ほか中国書道に関する古本の買取強化中!
愛書館中川書房では『米芾 図版篇・研究篇 全2冊』『米芾『画史』註解 』『蘇四季軾黄庭堅蔡襄米芾四家小品』『宋元明清書法叢刊 全9冊』『故宮歴代法書全集 全30冊』『故宮法書 全5集』『敦煌書法叢刊 全29冊』といった米芾ほか中国書道に関する古本・巻子本・折帖・拓本などの出張買取を承っております。そのほか『古筆手鑑大成 全16冊』『日本書誌学大系』『中国書法を基盤とする日本書道史研究』など日本書道に関する古本や紙ものも出張にて買取りさせていただいております。お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:槐安居楽事 宋元明清の絵画法書法帖碑拓
著者:高島菊次郎鑑纂
出版社:求龍堂
発行年:昭和39年(1964)
愛書館中川書房は東京都だけでなく、神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国各地へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただきますので、引越し・リフォーム・遺品整理・断捨離などに伴う蔵書の整理は愛書館中川書房にお任せください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】
※電話・メール相談の前に必ずこちらからご利用方法をご確認ください。
※一部商品において、お引取り等が出来ない商品もございますことをご了承ください。