巻子本『宋 黄庭堅 寒山子龐居士詩』ほか故宮博物院の名蹟を出張買取
「宋の四大家」と称される宋代の書家・黄庭堅の『寒山子龐居士詩』ほか、巻子本の『台北・故宮博物院の名蹟』を出張にて買取りさせていただきました。きれいな状態でお譲りくださりありがとうございます。
『台北・故宮博物院の名蹟』については「二玄社『台北・故宮博物院の名蹟』の古本を出張買取いたしました。」にてご紹介しております。
書家ごとにもご紹介していますので
孫過庭『書譜』、蘇軾『黄州寒食詩』、趙孟頫『閒居賦』、褚遂良『黄絹本蘭亭敘』、顔真卿『祭姪文稿』、米芾『蜀素帖』、懐素『自叙帖』『草書千字文』、王羲之『遠宦帖』『平安何如奉橘三帖』の各記事も合わせてご覧ください。
- 出張買取
- 2019年8月12日
地 域 | 埼玉さいたま市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
- 書 名 : 台北・故宮博物院の名蹟 宋 黄庭堅 寒山子龐居士詩
- 出版社 : 二玄社
- 発行年 : 昭和58年(1983)
北宋時代の書家・黄庭堅(こうていけん)は、当時数多くいた書家の中で蘇軾・米芾・蔡襄とともに「宋の四大家」として称されました。その中でも唐以来の伝統的書道を退け、創作を主とする書芸術を打ち立てた黄庭堅・蘇軾・米芾の三人は現代においても評価が高く、影響を受けた書家・書人は国内外問わず多く存在します。
1045年に代々進士を輩出した名家に生まれた黄庭堅は幼い頃から神童と呼ばれ、23歳で進士となり中央官僚として活躍しました。34歳のころに蘇軾と知り合い、蘇軾門下となり張耒・晁補之・秦観とともに「蘇門四学士」と呼ばれます。
黄庭堅は若いときから草書が好きだったことから草書を最も得意としていました。張旭・懐素・高閑らの草書を学び、六朝時代の碑文『瘞鶴銘』の書体から影響を受け、丸みの有る文字が連綿と繋がる独自の草書体を確立します。さらに草書だけでなく行書にも優れており、力強く洗練され独特の創造的書法を持っています。こうした黄庭堅の書法は後の書道史に大きな影響を与えたと言えます。
また、黄庭堅は詩文にも優れており「詩書画三絶」と讃えられ、師の蘇軾と並んで「蘇黄」とも称されています。宋代の詩壇の一派である「江西詩派」の祖として後世へ大きな影響を与えています。
新法・旧法の争いの中で何度も辺境に赴任・左遷された黄庭堅は、1103年に宜州(現在・広西チワン族自治区)へ流刑となり、1105年その地で病死することとなります。
黄庭堅は個性的な書風の作品を多数残していますが、代表的なものとして『伏波神祠詩巻』『黄州寒食詩巻跋』『松風閣詩巻』『李白憶旧遊詩巻』などが挙げられます。その中でも特に名高い大作『伏波神祠詩巻』の真蹟は現在、東京・永青文庫に収蔵され重要文化財にも指定されています。
故宮博物院に所蔵されている『寒山子龐居士詩』は1099年から1100年にかけて書かれた黄庭堅の晩年の傑作と言えます。寒山とは、初唐の中国の浙江省にある天台山の国清寺にいたとされる伝説的な風狂僧で「寒山子詩」と呼ばれる多くの詩を残しています。『寒山子龐居士詩』は寒山の詩1首と唐代中期の居士・龐蘊の詩2首を合わせたものです。塵俗を超脱した風情は他にはなく、山谷の悟達の心境をうかがわせます。
黄庭堅ほか中国書道に関する古本の買取強化中!
愛書館中川書房では『黄庭堅 名蹟集・研究篇 全2冊 限定版』『蘇軾黄庭堅蔡襄米芾四家小品』『黄庭堅青原山詩刻石 全2冊』『宋四家字典』といった黄庭堅に関する古本・巻子本・折帖・拓本などの出張買取を承っております。
そのほか『故宮博物院蔵 歴代法書選集』『中国書蹟大観 全7冊』『宋元明清書法叢刊 全9冊』『近世禅林墨蹟 全3冊』などの中国書道に関する古本や紙ものを出張にて買取りさせていただいております。お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:書迹名品集成 全10巻14冊 2帙入
著者:神田喜一郎監修
出版社:同朋舎
発行年:昭和56年(1981)
愛書館中川書房は東京都のみならず、神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国各地へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。ご自宅や書庫・蔵はもちろん、書道教室や書道家の蔵書の整理を行った実績もございます。経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただきますのでぜひ愛書館中川書房にお任せください。
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