異体字研究資料集成ほか漢字や言語学の古本を出張買取いたしました

書名：字統 普及版 新訂
著者：白川静
出版社：平凡社
発行年：平成19年（2007）

書名：字訓 普及版 新訂
著者：白川静
出版社：平凡社
発行年：平成19年（2007）

書名：字通
著者：白川静
出版社：平凡社
発行年：平成8年（1996）

漢字や言語学関係の古本は様々な分野の研究者から需要があります

漢字には「正字体」と「異体字」があります。正字体とは正規かつ正統な字体で書かれた文字のことを指し、歴代の字書の集大成として清代に『康煕字典』が編纂されてからは、そこに記載された字体（康煕字典体）が規範として尊重されました。それに対して異体字とは字義や字音が等しい同一の字種でありながら異なる字体を有する文字のことであり、正字体に対して異なる字体を異体字といいます。正字として認められた字体以外でも通用されている文字を俗字・通字といい、「冨」「髙」「渕」などが該当します。
ですが第二次世界大戦後に当用漢字や常用漢字が制定・公布されたことによって、従来は「俗字」や「略字」とされてきた字体を正式な字体（新字体）として採用したものが多数存在し、現在においては康煕字典体は「旧字」「本字」「繁体字」などと考えられるようになり、「新字体」を「正字」とする意見もあります。

『異体字研究資料集成』は言語史研究者である杉本つとむによって編纂された江戸時代における異体字の研究書です。新井白石『同文通考』、中根元圭『異体字弁』、田中道斎『道斎随筆』、山本格安『和字正俗通』、市河米庵『楷行薈編』というような漢学に長けていた人物が手がけた字書（字典）や字様書、俗字・略字を雑多に収集した往来物（初等教育用の教科書）などのほか、往来物『小野篁歌字尽』をもとに式亭三馬が手がけた滑稽本『小野?譃字尽』や恋川春町による黄表紙『郭?費字尽』など、戯作者による創作漢字集なども収録されています。
字典・字書ほか漢字や言語学に関する専門性の高い古本は、漢文学・漢字学・東洋学・国学・日本語学などに関する研究をされている方から需要があります。

愛書館中川書房では『国語学叢書 既刊分』『江戸時代翻訳日本語辞典』『江戸時代 蘭語学の成立とその展開 全5冊』『近世蘭語学資料』『和蘭字彙 全5冊』ほか異体字や漢語、蘭語（オランダ語）など江戸時代の漢字や言語学に関する古本の出張買取を承っております。以前には『日本語法史 全4冊』『杉本つとむ著作選集 全11冊』『雑字類編 影印 研究 索引 全2冊』『聚珍録 全3冊』『白川静著作集 全33冊』などの漢字・言語学関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。

【当店取扱商品】
『江戸版本解読大字典』根岸茂夫監修 柏書房／『江戸時代語の研究』佐藤亨 桜楓社／『日本古典漢語語彙集成』柏谷嘉弘・靏岡昭夫 勉誠出版／『近世初期漢字文化の世界』村上雅孝 明治書院／『咄本よりみたる近世初期言語の研究』佐藤亨 桜楓社

書名：江戸語大辞典 新装版
著者：前田勇編
出版社：講談社
発行年：平成15年（2003）

書名：活字印刷の文化史 きりしたん版・古活字版から新常用漢字表まで
著者：張秀民・大内田貞郎・豊島正之ほか
出版社：勉誠出版
発行年：平成21年（2009）

漢字ほか言語学関係の古本の買取強化中！

このほか愛書館中川書房では『古辞書叢刊 原装影印版 34点』『古辞書音義集成 全20冊』『聚分韻略の研究』『木簡字典』など平安時代や室町時代といった江戸時代以前に成立した漢字学・日本語学に関する専門書や字典（字書）ほか言語学関係の古本の出張買取も承っております。『古代日本語の形態変化』『増訂 日本韻学史の研究 全3冊』『古字書索引叢刊 全30冊』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります）。詳しくは買取実績をご覧ください。本棚・書庫・倉庫・蔵の整理など、古本の買取りは愛書館中川書房へお任せ下さい。
【古本出張買取専用フリーダイヤル　0120-489-544】