古書の街』神田神保町の古本屋・愛書館中川書房の古本・古書買取サイト・曲亭馬琴『南総里見八犬伝』などの和本(古典籍)を出張買取いたしました

曲亭馬琴『南総里見八犬伝』などの和本(古典籍)を出張買取いたしました

文政13年(1830)から天保13年(1842)に出版された和本『南総里見八犬伝 全98冊』の古書を出張買取いたしました。貴重な作品をお譲りくださり誠にありがとうございました。

  • 出張買取
  • 2017年7月3日
地 域神奈川県横浜市神奈川区
近 隣 駅神奈川駅/仲木戸駅
買取分野

【商品詳細】

  • 書 名 : 南総里見八犬伝 全98冊
  • 著 者 : 曲亭馬琴
  • 出版社 : 丁子屋平兵衛版
  • 発行年 : 文政13年(1830)~天保13年(1842)

和本は和装本とも呼ばれ、日本の伝統的な製本法によって制作された本のことを言います。そのなかでも明治時代以前に書写・印刷された和本は古典籍(明治時代以前に書写・印刷された資料の総称)の一種であり、現代においても古典籍の復刻や著者・出版社の意向により和装本が刊行されていますが、和本というと古典籍のものを指すことが多いです。
現代の本では当たり前ですが、和本にも写真のように挿絵が入っている絵入本があります。当時は木版印刷でしたので、挿絵の部分は版画としても楽しむことができます。また、当時の様相を知るための手掛かりになることもあり、研究材料としても需要があります。

和本は巻子本(巻物)や折本(蛇腹状の本)なども含んだ日本古来の装丁の総称ですが、実際にはほとんどの場合、冊子本形態のものを指します。代表的なものとしては紙を二つ折りにして糸綴じする袋綴〈ふくろとじ〉、紙を折った折り目から数ミリ糊付けをして製本する粘葉装〈でっちょうそう〉または胡葉装〈こちょうそう〉、ノート綴じに近い形態の綴葉装〈てっちょうそう〉、などの装丁があります。装丁によって和本の雰囲気が変わりますので、和本を形成する大事な要素の一つです。

四つ目綴じ:糸で綴じる和本の基本の製本法です。4つの穴を開けて”糸綴じ”します。

書名:選択本願念仏集 全2冊
出版社:法文館
発行年:貞享1年(1684年)

和本の大きさは漉いたままの和紙を四つまたは六つに折ってできたものが基準になり、大本〈オオボン〉・中本〈チュウホン〉・小本〈コホン〉・半紙本・横本など様々な寸法のものがあります。また、和本の本文は写本のほか木版刷り・石版・銅版・活版によるものがあります。木版本は写本に比べれば大量に製本できるため、江戸時代の木版出版の隆盛により作られた書籍が現在でも数多く残っています。それらの糸綴じなどで製本された和本は博物館や郷土資料館、図書館などに収蔵される一方で、相当数が古典籍として今でも古書店などで取引されています。愛書館中川書房でも、和本・古典籍の古書買取を出張にて行なっております。

南総里見八犬伝ほか和本などの古典籍は専門家・研究者から需要があります

今回買取りをさせていただいた『南総里見八犬伝』は、曲亭馬琴(滝沢馬琴)によって書かれた全98巻106冊の大長編の読本(江戸時代の小説の一種。長編が多く、筋立ても概して複雑で、伝奇・教訓的)であり、挿絵が入った絵入本になります。その刊行期間は長く、文化11年(1814)に第1編が刊行され、28年後の天保13年(1842)に完結しました。上田秋成の『雨月物語』や山東京伝の『桜姫全伝曙草紙』と並んで、江戸時代の戯作文芸の代表作です。これらの読本は『南総里見八犬伝』のように、挿絵が入った絵入本であることが多いです。明治18年(1885)、坪内逍遥が『小説神髄』において『南総里見八犬伝』は旧時代の戯作文学の代表であり、近代文学が乗り越えなくてはならないものであると批判したことをきっかけにその評価は没落しますが、昭和50年頃に復権を果たし、映画や漫画、小説、ゲームなどの源流として再び注目を集めています。

全98巻106冊とあるように巻数と冊数が一致していないのは、一部の巻が上下2冊に分かれているためです。今回、愛書館中川書房が買取りさせていただいたのは全98巻98冊であり、上下に分かれた巻を合本(複数冊を1冊にまとめたもの)して出版されたものになります。江戸時代では出版権は版元が持っており、複数の版元が合同で出版することもありました。今回の場合は、表紙の装丁が初版初摺本と同じであること、途中の編から奥付の発行年と初版初摺本の発行年が一致していること、枠外に加筆部分が彫られていることから、作者である馬琴が関与した、初摺とほぼ同時期に刷られた後摺本であると考えられます。なお、初版初摺の挿絵や意匠には作者の指示が反映されているため、初摺は後摺と比べて貴重ですが、『南総里見八犬伝』のように広く流布された作品においては流通や普及という観点において後摺本も研究の資料とされます。

和本・古典籍の買取り強化中!

愛書館中川書房では『南総里見八犬伝 全98冊』のほかにも、十返舎一九『東海道中膝栗毛 正編全10篇23冊・続編全12編25冊 全48冊』、葛飾北斎画『忠義水滸伝画本』、杉田玄白『解体新書 全5冊』など江戸時代に刊行された古典籍・和本・版画など古書の出張買取を行っております。

【当店取扱商品】

書名:和漢三才図会 全81冊(首尾2巻2冊+本編105巻79冊)
著者:寺島良安


書名:江戸名所図会 全7巻20冊
著者:斎藤月岑 長谷川雪旦画
出版社:東都書舗
発行年:天保7年(1836)


書名:大日本史 全100冊
著者:徳川光圀ほか

また『東魚橅古印存 全6冊』や『紹興校定経史證類備急本草 全7冊(本編6冊+別冊)』など印譜や影印本の買取実績もございます。

書名:東魚橅古印存 全6冊
著者:松丸東魚 青木正児題簽 黄賓虹序文
発行年:昭和15年(1940)序

古典籍(和本・漢籍・浮世絵・木版画・古地図)・掛け軸・絵葉書・古い写真・戦前のポスター・カタログ・パンフレット・チラシなどの紙ものや古書全般を取り扱っておりますので、お手元に気になる品がございましたらご自身で整理される前にご相談ください。自宅にはないけれどお爺様やお婆様方が以前蒐集されていたもの、家の奥に眠っていて何が書いてあるのか分からないもの、糸綴じではないけれど現在主流の洋装本とは異なる装丁の本なども、お気軽にお問合せください。

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ無料で古本の出張買取をしております。経験豊富な店主または店長が直接お伺いいたします。詳しくは買取の流れをご覧ください。

【古書出張買取専用フリーダイヤル0120-489-544】

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