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「第26回 東急東横店 渋谷大古本市」古書市の搬入から搬出までをレポート
当店も参加させていただきました「第26回 東急東横店 渋谷大古本市」が無事に終了いたしました。沢山のお客様にご来場いただき誠にありがとうございました。今年は東京や大阪の古書店18店舗が出店し、およそ10万冊の本などが一堂に集結しました。各店舗の個性溢れる品揃えはもちろん、真夏の暑い時期に涼しいデパートの中でお宝探しが楽しめるのも魅力のひとつです。
今回は普段お見せしていない搬入の様子をご紹介いたします。
開店直後の東急百貨店・渋谷東横店。入念なチェックを受け専用口から8階催物場へ向かいます。会場の様子はこんな感じです。品物がないとガラーンとした広いスペースに各店の店主と店員数名で工夫をしながらゼロから売り場を作っていきます。
10時30分、2日前に積込んだ品物を運送会社さんが会場に運んできてくれます。いよいよ陳列作業開始です。
和装本やご注文品以外は取っ手付きの木箱に本を入れた状態での陳列なので、作業はスムーズ。あらかじめ考えておいた配置場所にどんどん並べてます。手前には奥側から菊版の単行本を二列、四六版の単行本を一列、ジャンルごとに流れを作りながら陳列します。
馬や魚などの動物、また植物関係の本が充実していました。他にもファッションや料理、音楽や美術など手に取っていただきやすいジャンルの本もたくさん。
ワゴン下にもぎっしり本を並べます。こちらは『複刻世界の絵本館-オズボーン・コレクション』シリーズ。主にイギリスの18世紀~19世紀末の古典的絵本を厳選して復刻されたもの。
気が付けばあっという間に13時です。お昼休憩(スタッフ一同うな重をいただきました!社長、ご馳走様でした…!)を挟んで作業再開。
ジャンルごとに整理したり、微調整を加えたり…日が暮れる頃にはなんとか完成!
単行本・大判本コーナーが終わったら、次はガラスケースコーナーです。古典籍(和装本)を陳列します。
値札帯が隠れないよう上手に重ねて陳列します。無事に段ボール5箱分の和装本が収まりました。中には江戸時代に出版された『南総里見八犬伝』も。微調整をしてガラスケースの陳列完了です。目録の注文分を売り場裏にある専用の陳列棚に並べ、必要書類を提出して終了。
20時頃にはほとんどの店舗で設営が完了!江戸時代に作られた古典籍(和装本)から明治や昭和初期に出版された小説・詩集の貴重な初版本、映画のポスター・パンフレット、絵画や懐かしいおもちゃ等々、魅力的な商品が盛り沢山でした。
陳列には9時間かかりましたが、撤収は1時間30分。あっという間に広々としたスペースに戻り、ガラーンとした会場を見渡すと少し寂しくなってしまいます。また来年、頑張ろう!
おかげさまで6日間の会期中は大勢のお客様にご来場いただきました。日曜にはNHKさんの取材が入りお昼のニュースで取りあげて頂き、午後からは、ニュースを見て来たよ!と大勢の方にお声掛けして頂きました。
今年も「東急東横店 渋谷大古本市」を無事に終えることができ、お客様や関係していただいた各業者様に感謝致します。本当に有難うございました。
また来夏、第27回東急東横店渋谷大古本市でお会いしましょう!
カテゴリ:即売会・展覧会情報 > 東急東横店 渋谷大古本市
2017年8月16日
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