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東京都八王子市にて展覧会「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」が開催されます。
2月7日(水)より八王子市夢美術館(東京都八王子市)にて特別展「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」が開催されます。
ムットーニワールド からくりシアターⅣ
会場:八王子市夢美術館(東京都八王子市八日町8-1 ビュータワー八王子2F)
会期:2月7日(水)~3月27日(火)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
開館時間:10:00~19:00(最終入館18:30まで)
入館料:一般600円 小学生以上300円 65歳以上300円
ムットーニとは日本で活躍する自動人形師のことであり、本名を武藤政彦といいます。学生時代に友人から「描く絵の色使いがイタリアっぽい」と言われたことでイタリア風の呼称がつきました。
ムットーニは1956年に横浜市で生まれ、中学卒業時に美術教師から油絵具を贈られたことで油彩画の世界へと入ります。高校卒業後は美術の専門学校に入学して油彩画へと本格的に取り組み、卒業後は数々の入賞を果たします。しかし次第に油彩画での表現に行き詰るようになり、ヨーロッパへの外遊から帰国してからは徐々に人形制作へと移っていきます。当初は動かない人形を制作していましたが、ターンテーブルに人形を乗せたことをきっかけに動く人形を作り出します。「動く」というと茶運び人形ほか日本の「からくり人形」や楽器演奏を行う西洋のオートマタ(自動人形)のように機械仕掛けの人形に人間や動物の精巧なモノマネをさせたものが連想されますが、ムットーニの作品における人形は彼が作り出した世界の登場人物にすぎません。箱に内蔵された人形の動きに音楽・効果音、照明、背景、ムットーニ本人による語りなどが合わさって完成する「総合芸術」なのです。観客がまるで映画や演劇を観ているような感覚に陥ることから、ムットーニの自動人形からくり箱は「おはなし玉手箱」とも言われています。
国内にはムットーニの作品が常設展示されている場所がいくつかあり、東京都内では世田谷文学館(東京都世田谷区南烏山)では7点、江戸川アートミュージアム(東京都江戸川区東小松川)では4点の作品が展示されています。
代表作や新作の世界観をムットーニの「語り」とともに楽しめます
八王子市夢美術館は特別展「ムットーニ ワールド からくりシアター」を2009・2011・2013年にも開催しており、今回はその第4弾として4年半ぶりの開催となります。過去には「オートマタ祭壇」「グロリア マリアが来たりて」「漂流者」「fin」「眠り」「エル サルサ デ メディアノーチェ」「ナイト エレメント」「テンペスタ」などが展示されました。
「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」では過去にも展示されお馴染みとなった「クリスタル・キャバレー」「カンターテ・ドミノ」ほか、「題のない歌」「アトラスの回想」「蜘蛛の糸」など「ムットーニワールド からくりシアターⅢ」開催以後に制作された新作や、今まで八王子市夢美術館で展示されたことがない作品を中心に展示が行われる予定です。
また、ムットーニの作品は本人による「語り」によって完成するため、「ムットーニワールド からくりシアターⅣ」では作品の稼動にあわせて「上演会」が行われます。ここでは作品に込められたストーリーのほか機構的な説明も語られ、ムットーニの作品をより深く理解することができます。「上演会」は初日・最終日および土・日・祝日の計18日、1日2回(14:00~、16:00~)行われます。1回45分程度の予定です。事前申込みなどは不要、観覧料以外に追加の料金はかかりません。
〈展示作品〉
「サテライト・キャバレー」「ムーン・フラミンゴ」
「ジャングル・パラダイス」「ナイト・アフター・ナイト」
「蜘蛛の糸」「題のない歌」「猫町」「アトラスの回想」
「トランスミッション・カプセルズ」「バニーズ・メモリー」
「ヘル・パラダイス」「マリオ・サルサ」「ギフト・フロム・ダディ―」 ほか
なお、展示作品の一部はタイムテーブルに従って作動します。
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カテゴリ:即売会・展覧会情報
2018年2月15日
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