出張買取地域：豊島区の古本・古書出張買取なら中川書房

推理小説家の江戸川乱歩は、40数回の転居の後、昭和9年7月に東京都豊島区池袋3丁目に居を構えました。以後30年間、池袋に住み続け、『少年探偵団』『怪人二十面相』など数々の代表作を発表しました。乱歩は近世資料の収集家でもあり、幻影城と呼ばれた書庫兼書斎の土蔵は、2万点近くの蔵書で埋め尽くされていました。蔵書は現在、土蔵内部と母屋内の書庫、立教大学図書館の保存書庫に分けて保管されています。住まいは立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センターとなり、毎週水・金曜日に一般公開されています

乱歩邸にほど近い場所には、国内唯一のミステリー専門図書館、ミステリー文学資料館があります。松本清張作品などのミステリー作品を多数世に送り出した光文社の関連財団が運営しています。戦前・戦後の珍しい探偵小説や推理雑誌など国内ミステリー関連出版物を収集・所蔵しています。当店では文学関係の初版本・署名本・原稿・草稿・色紙などの古書を出張にて買取いたしております。

東京都豊島区椎名町（現・南長崎）には、手塚治虫をはじめ、藤子不二雄（A）、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らの漫画家が下積み時代を過ごしたことで有名なトキワ荘がありました。トキワ荘は昭和57年に解体されましたが、手塚治虫が次に移り住んだアパート、並木ハウスは現在もアパートとして使われています。（東京都豊島区雑司が谷の鬼子母神堂近く）雑司が谷は、都心に近いながらも都会の喧騒を忘れることができる静かな街です。雑司ケ谷霊園には、夏目漱石や小泉八雲、泉鏡花や永井荷風、島村抱月などの作家や、竹久夢二、金田一京助、ジョン万次郎などの著名人が多く眠っています。

大正の終わり頃から第二次世界大戦の終戦頃にかけて、東京都豊島区西池袋、椎名町、千早町、長崎、南長崎、要町周辺にいくつものアトリエ村（貸し住居付きアトリエ群）が存在し、池袋の街は、アトリエ村に住む芸術家や詩人、新興キネマの俳優などの映画人、そして立教大学の学生達のたまり場であり、創造への意欲を育む土壌でした。そうした光景を、詩人で画家の小熊秀雄は「池袋モンパルナス」と名付けました。若く貧しい芸術家達にとって、池袋は家賃が安く上野に通うにも便利な場所でした。これをパリに置き換えれば、上野の山は「モンマルトルの丘」で、池袋はパリの場末のモンパルナスだったのです。

池袋モンパルナスにかかわった主な芸術家には『原爆の図』で知られる丸木位里と丸木俊ほか、洋画家の松本竣介や古沢岩美、北川民次や福沢一郎、版画家の浜田知明やイラストレーターの長沢節などがいます。

東京都豊島区千早には、豊島区立熊谷守一美術館があります。画家・熊谷守一が45年間住み続けた旧宅跡地に作られた美術館では、油絵を中心に墨絵や書、パステル画、クロッキー等、初期から晩年までの様々な作風の作品が並べられ、芸術家熊谷守一の全体像を窺うことができます。3階には貸しギャラリーがあり、様々な作家の個展やデッサン会、彫刻教室などが行われています。戦争をはさんで次々と家族の死に見舞われながらも絵を描き続け、戦後は明るい色彩と単純化されたかたちを特徴とする画風を確立。97歳で没するまで制作を行いました。花や虫、鳥や猫など身近な生きものを描いた晩年の作品は、世代を超えて多くの人に愛されています。

東京都豊島区目白には、切手の博物館があります。専門図書室には、郵趣関連書籍約1万3千冊と雑誌・オークション誌約2千タイトルが所蔵されています。明治・大正期に日本で作られたカタログやアルバム郵趣誌など、天野安治氏より寄贈された文献が並ぶ天野文庫や、切手収集や研究に生涯を捧げた「切手の博物館」創設者・水原明窓の書斎を復元した記念コーナーがあります。

東京都豊島区には他にも、豊島区立郷土資料館、古代オリエント博物館、ちはら町並み美術館、パルコミュージアムなどの博物館・美術館があります。 当店では絵画・版画・リトグラフ・掛軸・絵画など美術関係の古本も出張買取いたしております。どうぞお気軽にご相談ください。