出張買取地域：板橋区の古本・古書出張買取なら中川書房

東京都板橋区は、東京23区の中でも北西部に位置する自然豊かなエリアです。平安時代に石神井川にかけられていた板橋がそのまま地名になったといわれており、『源平盛衰記』には治承4年（1180年）源頼朝が武蔵国豊島ノ上滝野川ノ板橋に布陣したとあります。慶長8年（1603年）、中山道最初の宿場が板橋(下板橋)に置かれ、江戸への出入り口として繁栄しました。現在では、大山ハッピーロードや城北中央公園、いたばしボローニャ子ども絵本館などの人気スポットがあり、ファミリー層にも人気の居住エリアとなっています。春には石神井川の桜並木や南蔵院のしだれ桜、夏にはいたばし花火大会を見に多くの観光客が訪れます。

初代三遊亭圓朝の傑作『怪談　乳房榎』に登場する松月院は、東京都板橋区赤塚にある禅寺です。怪談には松月院の榎の木に乳房の形をしたコブがあり、そこからにじみ出る雫が効験をもたらすという説話が盛り込まれています。境内には松月院がある赤塚の風景を愛した小説家・下村湖人のお墓があります。近隣には東京大仏で有名な乗蓮寺があります。徳川家康から10石の朱印地を寄進された格式ある寺院で、東京大仏は関東大震災や東京大空襲などの戦災や震災が二度と起きないようにとの願いを込めて造られました。

太宰治は『東京八景』という作品の中で、東京生活を象徴する景色のひとつに「板橋脳病院のコスモス」をあげています。この病院は東京都板橋区小茂根にある東京武蔵野病院のことで、昭和11年、太宰は薬物中毒の治療のため一ヶ月間入院しました。太宰を心配した先輩作家の井伏鱒二が「郊外のサナトリウムで療養する」と騙し、太宰を車に乗せたといわれています。退院後に書き上げた短編では「三日間、歯ぎしりして泣いてばかりいた」などと綴られましたが、一方、友人に送った葉書に「私は、今日よりまた書生になろうと思っている。いままでの僕はたぶんに『作家』であった」と反省を込めて入院が転機になったことを述べています。当店では文学関係の専門書はもちろん、初版本・署名本・原稿・草稿・色紙などの古書を出張にて買取いたしております。

冒険家の植村直己は、20代後半から約15年間板橋区に住んでいました。最初の住まいは3畳一間のアパートで、家具は海外遠征で使ったトランクだけだったそうです。日本人初の最高峰エベレスト登頂や、世界初の五大陸最高峰登頂の達成、北極での単独犬ゾリ走破といった歴史的な記録はもちろん、優れたエッセイも残しました。東京都板橋区蓮根には植村冒険館があります。冒険で使用した装備をはじめ、植村直己自身が撮影した写真などを間近で見ることができます。毎年2月にはメモリアル展示として、山中で発見された装備と日記や山頂に残されていた旗などをこの期間に限り展示しています。

他にも、東京都板橋区ゆかりの文化人には、小説家の山田詠美や漫画家の永井豪、現代美術家の村上隆や彫刻家の白井謙二郎、洋画家の石川寅二や山本日子士郎などがいます。

東京都板橋区本町には、いたばしボローニャ子ども絵本館があります。イタリアのボローニャ国際児童図書展事務局から寄贈された約100ヶ国、2万6千冊の絵本を所蔵しており、木の温もりが感じられる懐かしい雰囲気の中で、世界各国の絵本をゆっくりと楽しむことができます。毎年8月に行われる「ボローニャ・ブックフェア・inいたばし～世界の絵本展～」で」は、その年に寄贈された新着絵本の紹介ほか様々なイベントが開催されます。

東京都板橋区には他にも、エコポリスセンター・板橋区立教育科学館・板橋区立郷土資料館・郷土芸能伝承館・区立熱帯環境植物館・区立美術館・区立リサイクルプラザ・こども動物園高島平分園・東京家政大学博物館・日本書道美術館などの施設があります。当店では絵画・版画・リトグラフ・掛軸・絵画など美術関係の古本も出張買取いたしております。どうぞお気軽にご相談ください。