群馬県館林市にてブルバキ数学原論ほか数学関係の古書を大量出張買取
『数学原論』『岩波講座基礎数学』『現代数学概説』『微分積分学』ほか数学に関する古書1000冊を群馬県館林市にて大量出張買取りさせていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りいただき誠にありがとうございました。
- 出張買取
- 2022年3月29日
地 域 | 群馬館林市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
今回お伺いした館林市(旧邑楽郡)は「つる舞う形」といわれる群馬県東南部、関東地方のほぼ中央に位置しています。渡良瀬川と利根川の大きな河川が流れており、さらに城沼・多々良沼・近藤沼といった多くの沼が点在し豊かな自然環境に恵まれ多種多様な動植物の生息地となっています。
市内から住居跡や土器・石器が出土されていることから館林市域に人が住み始めたのは今から約2万年前の旧石器時代からと考えられています。中世には赤井氏・長尾氏・由良氏・北条氏などが館林を本拠地とし、最終的に徳川四天王の一人である榊原康政が館林城主となり10万石の館林藩が成立しました。
その後、のちの徳川5代将軍徳川綱吉をはじめ徳川家との関わりの深い大名家が館林を治めており、江戸幕府にとって重要な拠点だったといえます。
明治4年の廃藩置県により館林藩は館林県となり、栃木県を経て明治9年に群馬県へ編入されます。明治22年には町村制施行により館林町・郷谷村・大島村などが邑楽郡内に誕生し、昭和29年には邑楽郡から離脱し館林市が誕生しました。
明治40年には東武伊勢崎線川俣~足利間が開通し館林駅が開業します。昭和12年に木造駅舎が竣工され、平成10年には「しゃれた模様の窓がある洋館風の駅舎で小規模ながら歴史を感じさせる駅」の理由から「関東の駅百選」に選定されました。
さらに館林駅前から館林城土橋門に至る約1.5Kmの散策路「歴史の小径」には旧藩士住宅や町屋の雰囲気を残した住宅など貴重な文化財が点在しており、城下町の歴史を感じることができます。
館林市は東武鉄道や東北自動車道により都心へ約1時間で移動できることから日帰りでも楽しめる観光地として多くの人が訪れています。
群馬県での買取事例についてはブログ記事「群馬県太田市にて歴史叢書『史籍集覧』ほか6部屋分の古本を大量出張買取」でもご紹介しておりますのでご覧ください。
書名:ブルバキ 数学原論 全37冊
出版社: 東京図書
発行年:昭和52年(1977)
書名:岩波講座基礎数学 全24冊
出版社:岩波書店
発行年:昭和62年(1987)
『現代数学概説 全2冊』河田敬義・小平邦彦他 岩波書店
『代数函数論』岩沢健吉 岩波書店
『初等整数論講義 第2版』高木貞治共立出版
『位相空間論』ケリー 児玉之宏訳 吉岡書店
『数学とは何か』クーラント ロビンズ 森口繁一監訳 岩波書店
『近代測量学』藤井鹿三郎 技術書院
『科学の言葉=数』ダンツィク 河野伊三郎訳 岩波書店
『アシモフ選集』アイザック・アシモフ 共立出版
『トポロジー 岩波全書』田村一郎 岩波書店
『ラング線形代数学』S.ラング 芹沢正三訳 ダイヤモンド社
『必修教程 数学原論』黒崎達 槇書店
『微分積分学 上下2冊』末綱恕一・荒又秀夫 冨山房
数学に関する書籍は専門家や研究者から需要があります
ニコラ・ブルバキとは1934年頃に設立した数学者集団です。創立メンバーは20世紀を代表する数学者アンドレ・ヴェイユを中心としたアンリ・カルタン、クロード・シュヴァレー、ジャン・デュドネ、ジャン・デルサルトの5人で、50歳を定年とするため何度かメンバーを変えながら今も「セミネール・ブルバキ」という形で活動を続けています。
ブルバキによって書かれた『数学原論』は集合論・代数・位相・実一変数関数・位相線型空間・積分・可換代数・スペクトル論・多様体・リー群とリー環・代数的位相幾何学の11の部門からなり、各部門が複数の章に分かれています。
元々は微積分の基礎付けを目的に教科書を作ることを予定していましたが、作業が肥大化していき最終的には数学全体の基礎付けへと膨らんでいきました。三つの構造概念(代数構造・順序構造・位相構造)をはじめ新しい概念や術語を導入し、『数学原論』は7000ページ以上に及ぶ大著となっています。その完璧な厳密性と一般性を求める叙述は「ブルバキスタイル」と呼ばれ20世紀の数学に影響を与えました。
古代ギリシアではユークリッドやアルキメデス、16世紀以降にはガリレオ・ガリレイ、ヨハネス・ケプラー、ピエール・ド・フェルマー、ブレーズ・パスカル、アイザック・ニュートン、レオンハルト・オイラー、カール・フリードリヒ・ガウス、アルベルト・アインシュタインといった多くの数学者・物理学者が活躍しており、現代までの数学史において与えた影響は大きいものといえます。
愛書館中川書房では『数学の歴史 全5冊』『数学の基礎をめぐる論争』『図説数学の事典』『現代代数学とその応用』『体とガロア理論 岩波基礎数学選書』『微分多様体 微分形式・カレント・調和形式』など数学に関する古書の出張買取を承っております。
以前には『カッツ数学の歴史』『幾何学大辞典 全8冊』『リースナジー 関数解析学 上下2冊』『変分問題入門 非線形楕円型方程式とハミルトン系』『デカルトの精神と代数幾何』などの数学関係の古書を出張にて買取りさせていただきました。
数学に関する学術専門書は数学者だけでなく、理工学関係の専門家や研究者からも需要があります。お手元に整理・売却をお考えの書籍がございましたら愛書館中川書房までお気軽にご相談ください。
【当店取扱商品】
書名:プリンシピア 自然哲学の数学的原理
著者:アイザック・ニュートン 中野猿人訳注
出版社:講談社
発行年:昭和52年(1977)
書名:プリンストン数学大全
著者:ティモシー・ガワーズ他
出版社:朝倉書店
発行年:平成27年(2015)
数学ほか理工学に関する古書の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『空間・時間・物質』『ロケット推進工学』『弾性安定の理論 上下2冊』『知識と推測 科学的認識論 上下2冊』など物理学・天文学・化学・地学・建築学といった理工学に関する古書の出張買取も承っております。
『新しい数学表現による理工学解析』『化学便覧』『東洋天文学史研究』『土木工学大系 全35冊』『先端の分析法 理工学からナノ・バイオまで』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:仁科芳雄往復書簡集 現代物理学の開拓 全4冊
著者:中根良平・仁科雄一郎・江沢洋他編
出版社:みすず書房
発行年:平成18年(2006)
書名:ヨハネス・ケプラー 近代宇宙観の夜明け ちくま学芸文庫
著者:アーサー・ケストラー 小尾信彌・木村博訳
出版社:筑摩書房
発行年:平成20年(2008)
愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に新潟県・長野県・山梨県・福島県ほか全国各地へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。
経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただきますので、引越し・リフォーム・遺品整理などに伴う蔵書の整理は愛書館中川書房にお任せください。
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