劇作家の菊田一夫ほか脚本草稿（直筆原稿）を出張買取いたしました

菊田一夫 脚本草稿（直筆原稿）「明治百年」
昭和42年（1967）1月初演 東京宝塚劇場

菊田一夫 脚本草稿（直筆原稿）「風と雲と砦」
井上靖原作 昭和45年（1970）4月初演 帝国劇場

菊田一夫 脚本草稿（直筆原稿）「女と沓下」
昭和41年（1966）9月初演 新橋演舞場

菊田一夫ほか劇作家の脚本草稿（直筆原稿）は蒐集家や研究者などから人気があります

菊田一夫は戯曲作品『がめつい奴』『がしんたれ』『放浪記』、ラジオドラマ『君の名は』などで知られる劇作家・演出家・作詞家です。

明治41年（1908）に神奈川県横浜市で生まれますがすぐに養子に出され、以降は転々と他人の手で養育され、丁稚や小僧として生活しながら夜学で学びました。
大正14年（1925）上京して印刷工として働き始めると萩原朔太郎・サトウハチロー・林芙美子・小野十三郎といった詩人や小説家と出会い、これをきっかけに浅草国際劇場（松竹歌劇団の本拠地）の文芸部に入ります。そして昭和8年（1933）には古川ロッパ発案による軽演劇の劇団「笑の王国」に座付き作家として迎え入れられ、劇作の道を進み始めました。なお、「笑の王国」の結成には徳川夢声・島耕二・小杉勇・三益愛子・渡辺篤・森岩雄・飯島正・村田実・田坂具隆などが参加しています。
昭和10年（1935）に古川ロッパが脱退し東宝専属になると菊田一夫も翌年に移籍して東宝文芸部の主力となりました。戦後は作曲家の古関裕而とコンビを組み、数々のラジオドラマ・テレビドラマ・映画・演劇・ミュージカルを手がけます。ラジオドラマ・映画『鐘の鳴る丘』『君の名は』『あの橋の畔で』、舞台『敦煌』『暖簾』『がしんたれ』『放浪記』『風と共に去りぬ』、楽曲「イヨマンテの夜」「雨のオランダ坂」「フランチェスカの鐘」など多くのヒット作品を世に送り出しています。
なお、東宝の取締役に就任した昭和30年（1955）以降も映画や舞台の原作・脚本・演出、小説の執筆などにおいて活躍し、日本で初めてブロードウェイ・ミュージカルとなる「マイ・フェア・レディ」の上演はミュージカル・ブームに火をつけました。
昭和48年（1973）4月に66歳で亡くなりますが、昭和50年（1975）にはその功績を記念し、東宝によって菊田一夫演劇賞が創設されました。大衆演劇の舞台ですぐれた業績を示した芸術家に授与されます。

愛書館中川書房では脚本・小説・随筆の草稿（直筆原稿）の出張買取を承っております。
以前には三島由紀夫・長谷川伸・矢代静一・徳川夢声・サトウハチロー・佐藤春夫・火野葦平といった劇作家・小説家・詩人・作詞家・コメディアンなどによる草稿（直筆原稿）を出張にて買取りさせていただきました。
草稿（直筆原稿）のなかでも全集に収録されていない作品や無名時代の作品などは、特に蒐集家や愛好家、研究者から好まれます。

【当店取扱商品】

サトウハチロー草稿（直筆原稿）「新幹線はなぜありがたいか」

藤本義一『わが青映画史』草稿（直筆原稿）

岡部伊都子 エッセイ草稿（直筆原稿）「哲学のおん香」

演劇や映画の脚草稿（直筆原稿）・台本・ポスター・チラシ・パンフレットの買取強化中！

このほか愛書館中川書房では舞台や映画、テレビドラマで実際に使われた台本・ポスター・チラシ・パンフレットといった紙ものの出張買取も承っております。
そのほかチケットの半券、ブロマイド・生写真、写真帖、アニメーション映画のセル画、ファンクラブ会報誌など、お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

1970～80年代の映画・テレビドラマ台本
東映・東宝・石原プロモーションほか

映画「七人の侍」パンフレット
黒澤明監督 三船敏郎・志村喬主演 東宝制作・配給

映画『オリンピア 民族の祭典』パンフレット
レニ・リーフェンシュタール監督
東京劇場 昭和13年（1938）頃

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります）。古本屋というと取り扱うのは書籍だけと思われる方もいらっしゃいますが、愛書館中川書房ではこちらの買取事例のような草稿・色紙・葉書・書簡といった作家の直筆ものも買取対象となります。お手元に気になる品がありましたら、お気軽に下記の買取専用フリーダイヤルへお電話ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル　0120-489-544】