守覚法親王の儀礼世界ほか歴史(日本史)関係の古本を出張買取いたしました
『守覚法親王の儀礼世界』『辨官補任 全3冊』『院政期音楽説話の研究』『延慶本 平家物語』ほか日本中世史や日本古典文学に関する古本200冊を出張にて買取りさせていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りいただき誠にありがとうございました。
- 出張買取
- 2021年11月24日
地 域 | 神奈川横浜市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
『守覚法親王と仁和寺御流の文献学的研究 全2冊』阿部泰郎・山崎誠編 勉誠社
『守覚法親王の儀礼世界 仁和寺蔵紺表紙小双紙の研究 全3冊』仁和寺紺表紙小双紙研究会 編 勉誠社
『僧伝史料 全3冊』佐藤亮雄編 新典社
『国司補任 全6冊』続群書類従完成会
『検非違使補任 全3冊』続群書類従完成会
『辨官補任 全3冊』続群書類従完成会
『庚申信仰の研究 上下2冊』窪徳忠 原書房
『説話と音楽伝承』磯水絵 和泉書院
『院政期社会の研究』五味文彦 山川出版社
『院政期音楽説話の研究』磯水絵 和泉書院
『延慶本 平家物語』北原保雄・小川栄一編 勉誠社
『二条良基研究』小川剛生 笠間書院
『定家「明月記」の天文記録 古天文学による解釈』斉藤国治 慶友社
『後白河院時代歌人伝の研究』中村文 笠間書院
『「源氏物語」時代の音楽研究 中世の楽書から』磯水絵 笠間書院
『平家物語図典』五味文彦・桜井陽子編 小学館
『中世公家の経済と文化』菅原正子 吉川弘文館
『中世寺院の社会と芸能』土谷恵 吉川弘文館
『天台談所で法華経を読む』廣田哲通 翰林書房
『日本の中世 全12冊』中央公論新社
『平家物語、史と説話 平凡社選書 』五味文彦 平凡社
『王朝貴族の病状診断』服部敏良 吉川弘文館
『鴨長明の歌ごころ』高橋和彦 双文社出版
資料集・論文集ほか歴史関係の専門性の高い叢書・学術書といった古本は研究者などから需要があります
日本の歴史は旧石器時代・縄文時代・弥生時代・古墳時代・飛鳥時代・奈良時代・平安時代・鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・戦国時代・安土桃山時代・江戸時代・明治時代、というように時代区分が存在し、鎌倉時代から戦国時代までをまとめて日本中世史といいます。およそ11世紀後半から16世紀後半までの期間が該当します。
「中世」という区分に該当する時代は国によって様々ですが、日本史においては荘園制という土地土地制度が存在し、武家政権(幕府)による政治的支配が行われた時代を「中世」と定義しています。
守覚法親王とは平安時代後期から鎌倉時代初期の皇族にして僧侶です。戦乱が相次いだ激動の時代でありながら34年にわたり院政を行った後白河天皇(第77代天皇)の第二皇子にあたります。
後白河天皇が即位した翌年に仁和寺(真言宗御室派総本山)へ入り、鳥羽天皇(第74代天皇)の子にして仁和寺第5世門跡(住職)であった覚性入道親王に師事して出家しました。宇多天皇(第59代天皇)によって創建された仁和寺は皇子皇孫が門跡を継ぐ寺院であり、嘉応元年(1169)に覚性入道親王が入滅すると守覚法親王が第6世門跡に就任します。
なお、仁安3年(1168)に高倉天皇(後白河天皇の第7皇子)が即位し後白河天皇が院政を開始したため、守覚法親王は嘉応2年(1170)に親王宣下を受けました。その後の守覚法親王は天皇・皇室の御願寺である四円寺(円融寺・円教寺・円乗寺・円宗寺の総称)や六勝寺(法勝寺・尊勝寺・最勝寺・円勝寺・成勝寺・延勝寺の総称)の長吏(長官)を勤め、後白河院のもとで様々な御願の修法を行っており、当時の仏教界において頂点に立つ存在であったと考えられています。
また、守覚法親王は和歌や書道に関心を抱き、治承年間(1177-1181)の頃から仁和寺で月例歌会を催行するなど当代歌壇の庇護者でもありました。僧侶歌人や平家歌人が守覚法親王の元へ集っています。守覚法親王自身も和歌に優れており『守覚法親王集』『北院御室御集』といった家集を残したほか、『野目鈔』『左記』『右記』といった仏教関係の著作や『北院御日次記』といった日記も執筆しています。
買取りさせていただいた『守覚法親王の儀礼世界 仁和寺蔵紺表紙小双紙の研究 全3冊』には守覚法親王によって編纂された儀式次第書『紺表紙小双紙』に関する資料集・研究書です。『紺表紙小双紙』には守覚法親王による仏事法会の全記録が収められており、研究篇には詳細な解題とともに法会用語の解説、寺院建築指図集、関連資料の翻刻解説などが収録されています。
また、『守覚法親王と仁和寺御流の文献学的研究 全2冊』には仁和寺御経蔵に伝存している御流聖教文献の目録や資料の影印・翻刻、金沢文庫に収蔵されている御流聖教の翻刻のほか、論文篇では前述の『守覚法親王の儀礼世界 仁和寺蔵紺表紙小双紙の研究 全3冊』の内容を踏まえた上で守覚法親王が著述・編纂・書写した文献の全体像などについて語られています。
政治・仏教・文学ほか歴史と関連性の強い分野の学術書は各分野の専門家や研究者から需要があります。大学で教員をされていた方の蔵書整理など大量出張買取の実績も豊富ですので、整理・処分にお困りの際は【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】
へご相談ください。
愛書館中川書房では『後白河院政の研究』『中世東国政治史論』『院政期の王家と御願寺』『日本中世の唯識思想』『平安・鎌倉時代散逸物語の研究』『日本書紀の形成と諸資料』など鎌倉時代や室町時代といった中世史ほか日本の歴史に関する古本の出張買取を承っております。
以前には『仁和寺史料 寺誌編 全2冊』『後白河院 動乱期の天皇』『平安時代の国家と祭祀』『鎌倉遺文研究 全3冊』『院政期和歌文学の基層と周縁』『源氏物語古注集成 既刊分』『中世説話の文学史的環境 正続2冊』などの古本を出張にて買取りさせていただきました。
【当店取扱商品】
『日本中世法体系成立史論』上杉和彦 校倉書房/『中世荘園絵図大成』河出書房新社/『戦国期公家社会と荘園経済』湯川敏治 続群書類従完成会/『新編日本古典文学全集 全88冊』小学館/『長門本 平家物語の総合研究 全3冊』勉誠出版
書名:日本中世の村落と荘園制
著者:水野章二
出版社:校倉書房
発行年:平成12年(2000)
書名:鎌倉期官人陰陽師の研究
著者:赤澤春彦
出版社:吉川弘文館
発行年:平成23年(2011)
書名:萬葉集全歌講義 全10冊
著者:阿蘇瑞枝
出版社:笠間書院
発行年:平成18年(2006)
中世史ほか古代史・近世史・近代史など日本史に関する古本の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『増補史料大成 正続98冊』『古代史論叢 全3冊』『日本先史土器の縄文』『訳註日本律令 全11冊』『「大本営陸軍部」大陸命・大陸指総集成 全10冊』など中世史だけでなく古代・近世・近代ほか日本の歴史に関する古本の出張買取も承っております。
『日本史籍協会叢書 正続293冊』『日本史料選書 既刊分』『近世日本対外関係文献目録』『明治百年史叢書』『戦史叢書 全104冊』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:大日本近世史料 既刊分
著者:東京大学史料編纂所
出版社:東京大学出版会
発行年:昭和30年(1955)
書名:新訂増補国史大系 全67冊
出版社:吉川弘文館
発行年:昭和40年(1965)
愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。
本は書棚に入ったまま、床や机に積まれたままの状態で構いません。「本を縛る」「箱につめる」といった作業はすべてこちらで行います。経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただきますので遺品整理・断捨離・引越し・リフォームなどに伴う蔵書の整理は愛書館中川書房にお任せください。
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