住友金属鉱山の鉱山技術ほか鉱山関係の古書を出張買取いたしました
『住友金属鉱山の鉱山技術』『別子銅山図録』『住友鴻之舞金山史』『住友別子鉱山史』ほか鉱山に関する古書300冊を出張にて買取りさせていただきました。
大切にされていた蔵書をお譲りいただき誠にありがとうございました。
- 出張買取
- 2021年11月22日
地 域 | 千葉船橋市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
- 書 名 : 住友金属鉱山の鉱山技術 全4冊
- 著 者 : 内田二郎編
- 出版社 : 住友金属鉱山㈱資源事業部
- 発行年 : 平成5年(1993)
書名:別子銅山図録
出版社:住友金属鉱山㈱同記念出版会
発行年:昭和49年(1974)
書名:別子鉱山鉄道略史
出版社:別子銅山記念館
発行年:昭和53年(1978)
書名:日和佐初太郎写真集 別子あのころ山浜島
著者:塩崎順一編
出版社:別子あのころ山・浜・島刊行会
発行年:平成2年(1990)
『住友鴻之舞金山史』住友金属鉱山㈱住友鴻之舞金山史編集委員会
『住友金属鉱山社史』住友金属鉱山
『住友別子鉱山史 全3冊』住友金属鉱山
『私の住友昭和史』津田久 東洋経済新報社
『別子物語 愛媛文化双書』朝日新聞松山支局 愛媛文化双書刊行会
『別子開坑二百五十年史話』平塚正俊 住友本社
『別子銅山短編小説集』芥川三平 別子文庫
別子銅山ほか鉱山関係だけでなく、日本の近代化に関わる専門性の高い学術専門書は研究者などから需要があります
鉱山とは地中に存在する有用鉱物資源を採掘する事業場の総称です。鉱産物の種類によって金属鉱山と非金属鉱山に分けることができ、金属鉱山は金・銀・銅・鉄、非金属鉱山は石灰石・硫黄・石膏・珪石・耐火粘土などが該当します。そのため産出する主要鉱石によって、金山・銀山・銅山・鉛山・鉄山と呼称されることがあります。
なお、石炭や石油を採掘する事業場も広義には鉱山に含まれますが、一般的には石炭は炭鉱、石油は鉱場と称して鉱山とは区別することがほとんどです。
別子銅山は愛媛県新居浜市の山麓部に存在した銅山です。坑道は全長700kmあり、最深部は海面下1kmにもなります。閉山までの282年間におよそ70万tの銅が産出されました。
別子銅山は住友家によって元禄3年(1690)に発見され、住友家4代当主である住友友芳が翌年から開坑を行っています。住友家が日本を代表する巨大財閥となる礎となった鉱山です。発見からわずか5年後には別子銅山山中に2700人が暮らす鉱山町が形成されていた記録が残っています。
明治時代に入ると政府の意向もあり別子銅山の近代化が進められ、火薬・ダイナマイトや蒸気機関を利用した巻き上げ機、鉄道などが活用されました。急速な近代化を遂げた別子銅山で産出された銅は日本の貿易や近代化に寄与しますが、その一方で製錬技術の進歩による煙害、付近の山々のはげ山化などが発生してしまいます。明治32年(1899)には集中豪雨による土石流が鉱山施設や社宅を押し流し500人以上が亡くなっています。これらを受けて別子銅山の支配人であった伊庭貞剛や後任の鈴木馬左也は鉱山周辺部の造林事業に着手しています。また、明治37年(1904)には煙害問題の解決のため市街地から遠く離れた四阪島(瀬戸内海の無人島)に製錬所が移されました。
明治時代から大正時代にかけては、瀬戸内海側の北斜面に主要水平坑道となる第一通洞・第三通洞・第四通洞が設けられ、そのうち大正4年(1915)に開通した第四通洞は閉山まで大動脈として機能しています。また、大正5年(1916)には別子鉱山の本部が東延から東平に移されました。東平には昭和5年(1930)まで本部が置かれることになり、標高700mを越える山間を切り開いた山腹に石積みの巨大な遺構が建ち並んでいる様から、現在では「東洋のマチュピチュ」と評されることもあります。
その後は鉱山業からの派生により別子銅山周辺では金属製錬業・機械工業・化学工業・電力業・林業などの拠点施設が築かれ、都市として大いに栄えましたが、昭和40年代に入ると坑道の長さや深さから採掘に要する負担も大きくなりました。そして昭和43年(1968)には主要拠点であった東平坑が鉱量枯渇により休止せざるをえなくなります。さらに人件費の安い海岸からの鉱石輸入が本格化したことや昭和46年(1971)のニクソン・ショック(ドルショック)の影響により、昭和48年(1973)別子銅山は終掘します。
閉山後は別子銅山記念館が開館され、現在では近代産業遺産の宝庫として世界遺産登録を目指す活動が行われています。
愛書館中川書房では『工場鉱山産業報国会設立運営指針』『日本銅鉱業史の研究』『北海道鉱山略記』『福島県鉱物誌』『足尾案内銅山大観』『日本炭鉱誌』『近代鉱工業と地域社会の展開』『明治林業逸史 全2冊』『日本産業啓蒙史 全2冊』など鉱山のほか、鉱業や鉱工業といった産業、日本の歴史に関する古書の出張買取を承っております。
以前には『本邦重要鉱山要覧』『住友別子鉱山労働運動の顛末』『明治大正炭坑絵巻』『佐賀県の鉱害復旧史』『本邦製鉄業助成に関する参考資料』『近代日本産業技術の西欧化』などの古書を出張にて買取りさせていただきました。
関連書籍は歴史・日本史の研究者や専門家から需要があります。また、報告書・図面・生写真・写真帖などは当時の様子を知ることができる史料として喜ばれます。お手元に処分や売却をお考えの書籍や紙ものがございましたらお気軽に愛書館中川書房へご相談ください。
【当店取扱商品】
『日本鉱山総覧』澤田久雄 日本書房/『日本鉱業発達史 全3冊』鉱山懇話会/『石見銀山に関する研究』山根俊久 臨川書店/『古今炭鉱名鑑』久保山雄三 久保山石炭研究所/『日本財閥とその解体』原書房/『現代日本産業発達史 既刊分』現代日本産業発達史研究会
書名:足尾銅山の社会史 正続2冊
著者:太田貞祐
出版社:ユーコン企画
発行年:平成4年(1992)
書名:文化資源としての炭鉱展 ヤマの美術・写真・グラフィック・映画
出版社:目黒区美術館
発行年:平成21年(2009)
近代・現代の日本の歴史に関する古書の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『明治前期財政経済史料集成 全21冊』『日本近代立法資料叢書 全32冊』『大正昭和財界変動史 全3冊』『新日鉄大分労働運動史』など近代・現代の日本の歴史に関する古書の出張買取も承っております。
『明治百年史叢書』『昭和初期商工・産業政策資料集 全8冊』『戦後地方行財政資料 全6冊』『昭和の食品産業史』『伸銅工業史』などお手元に日本史に関する品がありましたらお気軽にお問い合わせください。
書名:秩父事件史料集成 全6巻7冊
著者:井上幸治・色川大吉ほか編
出版社:二玄社
発行年:昭和59年(1984)
書名:外務省執務報告 東亜局 全6冊
出版社:クレス出版
発行年:平成5年(1993)
愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。
経験豊富な店主または店長がお伺いし買取りをさせていただきますので、引越し・リフォーム・断捨離・生前整理・遺品整理などに伴う蔵書の整理は愛書館中川書房にお任せください。
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