『観世流史参究』ほか古典芸能関係の古書を出張買取いたしました
『観世流史参究』『宿神論 日本芸能民信仰の研究』『世阿弥能楽論集』『国債の歴史 金利に凝縮された過去と未来』『コルナイ・ヤーノシュ自伝 思索する力を得て』ほか古典芸能や社会科学に関する古書200冊を出張にて買取りさせていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りいただき誠にありがとうございました。
- 出張買取
- 2021年10月31日
地 域 | 東京小金井市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
『世阿弥がいた場所 能大成期の能と能役者をめぐる環境』天野文雄 ぺりかん社
『観世流史参究』表章 桧書店
『宿神論 日本芸能民信仰の研究』服部幸雄 岩波書店
『能のちから 生と死を見つめる祈りの芸能』観世銕之丞 青草書房
『うつぼ舟 全5冊』梅原猛 角川学芸出版
『幻視の座 能楽師・宝生閑聞き書き』土屋恵一郎 岩波書店
『花の翳』金春信高 岩波書店
『能の鑑賞講座 全3冊』三宅襄 檜書店
『かぶき手帖』日本俳優協会・松竹・伝統歌舞伎保存会
『江戸演劇史 上下2冊』渡辺保 講談社
『邦楽・邦舞 日本古典芸能と現代』竹内道敬・如月青子 岩波書店
『昭和の創作「伊賀観世系譜」梅原猛の挑発に応えて』表章 ぺりかん社
『能楽囃子方五十年 亀井忠雄聞き書き』土屋恵一郎・山中玲子聞き手 岩波書店
『世阿弥能楽論集』小西甚一 編訳 たちばな出版
『能の囃子と演出』高桑いづみ 音楽之友社
『佐渡能楽史序説 現存能舞台三五棟』小林責・池田哲夫 高志書院
『日本憲政史』坂野潤治 東京大学出版会
『国債の歴史 金利に凝縮された過去と未来』富田俊基 東洋経済新報社
『金融行政の座標軸 平時と有事を越えて』佐藤隆文 東洋経済新報社
『日本経済史 近世‐現代』杉山伸也 岩波書店
『文明としてのイエ社会』村上泰亮・公文俊平・佐藤誠三郎 中央公論社
『民主と愛国 戦後日本のナショナリズムと公共性』小熊英二 新曜社
『道徳感情論』アダム・スミス 水田洋訳 筑摩書房
『コルナイ・ヤーノシュ自伝 思索する力を得て』盛田常夫訳 日本評論社
芸論書ほか能楽や古典芸能に関する古書は愛好家や専門家などから需要があります
日本には古来から現存している芸術・技能があり、西洋文化が入ってくる前から日本固有の文化として存在した芸能を古典芸能または伝統芸能といいます。
古典芸能には主に詩歌・舞踊・演劇・音曲・演芸・工芸・芸道があり、こちらの買取事例では能や狂言といった演劇関係の古書を買取りさせていただきました。
古典芸能に分類される演劇には能楽・歌舞伎・人形浄瑠璃があります。このうちの能楽が能と狂言を合わせた総称です。なお、能楽・歌舞伎・人形浄瑠璃はいずれも重要無形文化財に指定されています。
現在一般に能と呼ばれている演劇の起源は、中国大陸から古代日本へ伝来した伎楽や散楽と考えられています。当初は朝廷が養成機関を設けるなど保護下にありましたが、平安時代に養成機関が廃止され、散楽師が寺社や街角で芸を披露したことで民衆へ広まりました。その過程で様々な芸能の影響を受け、物真似などの滑稽芸を中心に発展していったのが猿楽です。猿楽のうち儀式的な祝言曲を翁舞といい、寺社との結びつきが深くなると猿楽は公家や武家の庇護を得るようになります。
「能」とは元々、物真似や滑稽芸ではない物語性のある芸能全般を指す言葉でした。鎌倉時代中期以降に猿楽衆が能を演じ始め、南北朝時代から室町時代の猿楽師である観阿弥・世阿弥親子により、現在の能楽とほぼ同等の芸能としての猿楽が形作られました。猿楽衆が演じた能を猿楽能といいます。猿楽能のほか田楽能などがありましたが、猿楽能以外は発展せず、江戸時代中期には「能」というと猿楽能のことを意味するようになりました。
狂言も能と同じく猿楽から発展した演劇です。舞踊的要素が強く悲劇的な音楽劇である能に対し、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇(喜劇)が狂言となります。
猿楽が能と狂言に分かれていった経緯は明らかになっていませんが、狂言も能と同様に室町時代頃に現代に伝わるものが形作られました。
能楽に関する古書には、修行法・心得・演技論・演出論・歴史・美学などについて記された芸論書、謡本(謡の稽古用譜本)などの台本集、面や装束に関する写真集、近現代の専門家による学術書ほか様々な書籍があります。芸論書や台本集などの叢書や全集、能楽師や猿楽師といった演者の著作、研究者による専門書などは能楽の愛好家などから需要があります。
愛書館中川書房では『能楽大事典』『観世流太鼓手附』『梅若万三郎家 能面手鑑 全2冊』『能装束の色』『狂言画大観』『天正狂言本全釈』『宝生流舞の囃子集』ほか能や狂言といった能楽など日本の古典芸能に関する古書の出張買取を承っております。
以前には『中世芸能の研究 呪師・田楽・猿楽』『橋岡一路能面集』『厳島神社 能装束』『天正狂言本全釈』『大倉流小皷手附大成 全3冊』などの古典芸能関係の古書を出張にて買取りさせていただきました。
【当店取扱商品】
『能楽史料 全7冊』わんや書店/『観阿弥・世阿弥時代の能楽』竹本幹夫 明治書院/『大和猿楽史参究』表章 岩波書店/『狂言記の研究 全4巻5冊揃』勉誠社/『古狂言台本の発達に関しての書誌的研究』池田廣司 風間書房/『観世流囃子謡全集 春夏秋冬』桧大瓜堂
書名:能楽図絵 二百五十番 全250図
著者:月岡耕漁画
出版社:松木平吉
発行年:明治30年(1897)から明治35年(1902)
書名:萬狂言の世界 人間国宝七世野村万蔵(初世野村萬)の秘曲
出版社:コースケ事務所・ベンチャーユニオン
発行年:平成12年(2000)
備考:木箱 解説・DVD3枚入
能楽・歌舞伎・人形浄瑠璃ほか古典芸能に関する古書の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『江戸歌舞伎法令集成』『人形浄瑠璃舞台史』『雅楽のリズム構造 平安時代末における唐楽曲について』『近世邦楽考 全2冊』『講談落語集』ほか、能や狂言といった能楽だけでなく歌舞伎・人形浄瑠璃、雅楽・浄瑠璃節などの音曲、落語・講談などの演芸といった様々な古典芸能に関する様々な古書の出張買取を承っております。
『歌舞伎絵尽し年表』『人形芝居と近松の浄瑠璃』『一中節の基礎的研究』『古今謡曲解題』『噺本大系 全20冊』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:近松浄瑠璃の作劇法
著者:原道生
出版社:八木書店
発行年:平成25年(2013)
書名:浪曲人物史 その系図と墓誌録
著者:芝清之
出版社:『上方芸能』編集部
発行年:昭和52年(1977)
書名:噺の運び 寄席えっせい集 限定版
著者:麻生芳伸 金原亭馬生・絵
出版社:紅
発行年:昭和49年(1974)
愛書館中川書房は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県など関東地方を中心に全国各地へ出張費無料で買取りにお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。詳しくは買取の流れをご覧ください。
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