法隆寺ほか国宝・重要文化財修理工事保存調査報告書など建築の古本を大量出張買取
『法隆寺国宝保存工事報告書 全15巻18冊』『重要文化財二条城修理工事報告書 全8冊』『国宝重要文化財姫路城保存修理工事報告書 全7冊』『国宝中尊寺金色堂保存修理工事報告書 全2冊』など仏教建築や城郭を中心に国宝や重要文化財の修理工事保存調査報告書およそ1300冊、建築関係の古本およそ500冊を出張にて大量買取させていただきました。大切にされていた蔵書をお譲りくださりありがとうございます。
こちらの買取事例は、修理工事保存調査報告書とそのほか建築関係の専門書の2つに分けてご紹介いたします。
建築関係の出張買取につきましてはブログ記事「『文化財建造物伝統技法集成』ほか建築関係の古書を大量出張買取」をご覧ください。
- 出張買取
- 2021年6月10日
地 域 | 千葉鎌ヶ谷市 |
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買取分野 |
【商品詳細】
書名:法隆寺国宝保存工事報告書 全15巻18冊
出版社:法隆寺国宝保存委員会
発行年:昭和10年(1935)
書名:重要文化財二条城修理工事報告書 全8冊
出版社:元離宮二条城事務所
発行年:昭和30年(1955)
書名:国宝重要文化財姫路城保存修理工事報告書 全7冊
出版社:文化財保護委員会
発行年:昭和39年(1964)
書名:国宝中尊寺金色堂保存修理工事報告書 全2冊
出版社:国宝中尊寺金色堂保存修理委員会
発行年:昭和43年(1968)
『重要文化財大峰山寺本堂修理工事報告書』奈良県教育委員会事務局奈良県文化財保存事務所編 奈良県教育委員会
『重要文化財橿原神宮本殿・旧織田屋形修理工事報告書』奈良県文化財保存事務所編 奈良県教育委員会
『重要文化財長尾神社本殿修理工事報告書』奈良県教育委員会事務局奈良県文化財保存事務所編 奈良県教育委員会
『重要文化財 仁和寺鐘楼・経蔵・遼廓亭修理工事報告書』京都府教育庁指導部文化財保護課編 京都府教育委員会
『重要文化財同志社彰栄館修理工事報告書』京都府教育庁指導部文化財保護課編 京都府教育委員会
『重要文化財本願寺本堂(阿弥陀堂)修理工事報告書』京都府教育庁指導部文化財保護課 編 京都府教育委員会
『重要文化財妙心寺仏殿修理工事報告書』京都府教育庁指導部文化財保護課編 京都府教育委員会
『国宝慈眼院多宝塔保存修理工事報告書』文化財建造物保存技術協会編著 慈眼院
『重要文化財願泉寺本堂他五棟保存修理工事報告書 本文編・図版編』文化財建造物保存技術協会編著 願泉寺
『重要文化財北田家住宅 主屋・表門・乾蔵・北蔵・土塀(含裏門)・撥木納屋 修理工事報告書』文化財建造物保存技術協会編 北田 騰造
重要文化財や国宝の修理工事・保存調査の報告書など、建築関係の古本は研究者などから需要があります
建造物・絵画・彫刻・古文書・音楽・演劇・衣食住・信仰など人類の文化的活動によって生み出されたものを「文化財」といい、有形文化財・無形文化財・民俗文化財・記念物・文化的景観・伝統的建造物群といった種類があります。
こちらの買取事例で出張買取させていただいた修理工事や保存調査に関する報告書は、有形文化財である建造物のなかでも重要文化財や国宝に指定されている文化財に関するものが多くありました。現在重要文化財に指定されている建造物は2500件以上あり、そのうちおよそ230件が国宝となります。
日本の文化財保存事業は明治30年(1897)に古社寺保存法が制定されたことによって始まりました。当時から修理竣工後は報告書の提出が義務づけられており、工事中に作成した図面や写真が添えられた修理工事・保存調査の報告書は行政資料として扱われました。
その後、提出された公文書を一般公開するようにしたのが、今回買取りさせていただいたような国宝・重要文化財の修理工事保存調査報告書です。昭和4年(1929)に国宝保存法が制定されてからは工事中に発見・解明された学術的な内容が報告書に記されることが増え、昭和9年(1934)に始まった法隆寺の「昭和の大修理」をきっかけに全国各地の修理工事でも報告書を刊行する動きが広がりました。ただし報告書の刊行は関係者の熱意によるところが大きく、本格的に刊行されるようになったのは昭和25年(1950)に文化財保護法が制定されてからになります。
現在では、各都道府県や市区町村の教育委員会を通して刊行されるのが一般的です。なお、日本国内で出版された全ての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館として昭和23年(1948)に開館した国立国会図書館では、重要文化財の修理工事報告書がおよそ1500点、国宝の修理工事報告書がおよそ250点収蔵されています。
修理工事や保存調査の報告書は、老朽化や被災などにより建造物の修理が行われた際に用いられた図面や図版、歴史的背景などが詳細に記述されており、専門性の高さから研究者などから需要があります。国宝や重要文化財に指定されている建物について調べる際、過去に修理工事を行った建造物であれば、修理工事報告書を見ることが最も効率の良い情報収集の方法とも言われています。
修理工事や保存調査の報告書は発行部数が限られており、特に戦前に刊行された報告書は落慶式の記念として寺が経費を負担して刊行されたものもあり、現存数が貴重です。公共の図書館や大学図書館においても、全巻揃っていないことが珍しくありません。
そのため国宝や重要文化財に指定されている建造物はもちろんのこと、史跡や伝統的建造物群の修理工事や保存調査の報告書は、建築関係の専門家などから需要があります。
愛書館中川書房では『国宝平等院鳳凰堂修理工事報告書 全3冊』『重要文化財山形県旧県庁舎及び県会議事堂保存修理工事報告書 全3冊』『重要文化財高知城修理工事報告書 全3冊』『国宝建造物醍醐寺五重塔修理工事報告書 全2冊』『日本の町並み調査報告書集成 全17冊』ほか各都道府県・市区町村の教育委員会や保存委員会などの機関から出版された修理工事・保存調査の報告書ほか、建築に関する古本の出張買取を承っております。
以前には『帝国議会議事堂建築報告書』『奈良県の近世社寺建築 近世社寺建築緊急調査報告書』『小樽駅前地区市街地再開発事業計画調査報告書』『岐阜県近代和風建築総合調査報告書』『国宝白水阿弥陀堂修理工事報告書』『重要文化財金剛輪寺三重塔修理工事報告書』などの建築関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。
【当店取扱商品】
『史跡足利学校跡保存整備報告書』神奈川大学建築学科西和夫研究室 足利市教育委員会/『国宝春日大社本社本殿ほか十五棟修理工事報告書 全3冊』奈良県教育委員会編 奈良県教育委員会事務局文化財保存事務所/『犬山市伝統的建造物群 保存対策調査報告書』犬山市建築部都市計画課 犬山市
書名:東京砲兵工廠銃包製造所建造物調査報告書
出版社:東京都北区教育委員会
発行年:平成8年(1996)
仏塔・金堂・講堂・僧房・本堂など仏教・神道建築に関する古本の買取強化中!
このほか愛書館中川書房では『近世社寺建築調査報告書集成 全20冊』『東大寺南大門国宝木造金剛力士立像 全3冊』『栄山寺八角堂 全2冊』『日本神社建築史』など寺院や神社といった仏教・神道ほか日本の宗教建築に関する古本の出張買取を承っております。
『日本仏塔 全2冊』『五社神社・諏訪神社の歴史と建築 調査研究報告書 五社神社・諏訪神社社殿等修理関係資料 全2冊』『唐招提寺 防災施設工事・発掘調査報告書』『平安時代仏教建築史の研究』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。
書名:法隆寺蔵本完全復刻版 愚子見記 全9冊+別冊2冊
著者:平政隆編著 太田博太郎監修 内藤昌校注
出版社:井上書院
発行年:昭和63年(1988)
備考:限定150部 別冊「注釈愚子見記」「愚子見記の研究」
愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東地方を中心に全国各地へ出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。詳しくは買取実績をご覧ください。
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