『清水幾太郎著作集』ほか社会学関係の古本を出張買取いたしました

『清水幾太郎著作集』ほか社会学者の専門書は研究者などから需要があります

清水幾太郎は日本の戦前・戦後の思潮に大きな影響を与えた社会学者・思想家のひとりです。
明治40年（1907）に東京市日本橋区で生まれた清水幾太郎は東京帝国大学文学部社会学科へ入学し、家族社会学を専門とする戸田貞三に師事しました。なお、戸田貞三の弟子には清水幾太郎のほか牧野巽・服部之総・喜多野清一がおり、清水は特に牧野巽と兄弟のように親しくしています。
在学中からフランスの社会学者・哲学者・数学者・総合科学者にして「社会学の祖」として知られるオーギュスト・コントを研究していた清水幾太郎は、卒業論文を基にした「オーギュスト・コントに於ける秩序と進歩」によって思想界に認められました。東京帝国大学社会学研究室副手を経て、東京朝日新聞社学芸部の専属や読売新聞社の論説委員などを務めたほか、第二次世界大戦中は陸軍報道班員として活躍しました。終戦の頃には海軍技術研究所の嘱託にもなっています。
第二次世界大戦後は立教大学教授の細入藤太郎、経済学者の大河内一男とともに「社会科学および哲学の研究と普及」を目的とした二十世紀研究所を設立、所長に就任します。所員には丸山眞男・福田恒存・宮城音弥・高橋義孝・渡辺慧・中野好夫・飯塚浩二・高島善哉・川島武宜などがいました。また、清水幾太郎は平和問題談話会のリーダーにもなるなど、基地反対闘争や安保闘争といった戦後の平和運動において積極的に言論活動を展開しました。
日米両国によって日米安全保障条約の改定が強行されると、以後は運動からは手を引いて研究などの著述に専念します。

清水幾太郎の自著は図書として刊行されたものが90点以上あり、彼の没後に入手困難になったそれらを手にする機会を設けるものとして講談社から『清水幾太郎著作集 全19冊』が刊行されました。「社会学批判序説」「社会的人間論」「組織の条件」「民主主義の哲学」「愛国心」「倫理学ノート」「戦後を疑う」などが収録されています。
ただし『清水幾太郎著作集 全19冊』も早くから絶版となってしまっており、全巻揃ったものは社会学や思想関係の研究者などの専門家から需要のある書籍となっています。

愛書館中川書房では『ドキュメント戦後の日本 新聞ニュースに見る社会史大事典 全50冊』『戦前日本社会事業調査資料集成 全10冊』『社会問題資料叢書 全100冊』『日本における左翼思想の系譜』『関学闘争の記録』など清水幾太郎だけでなく社会学に関する様々な古本の出張買取を承っております。
以前には『明治社会主義史料集 全20冊』『横山源之助全集 全11冊』『戒能道孝著作集 全8冊』『兵庫県労働運動史』『創造的知性』『東大全共闘 われわれにとって東大闘争とは何か』などの日本の社会学関係の古本を出張にて買取りさせていただきました。

【当店取扱商品】
『日米安保条約体制史 全4冊』末川博 家永三郎監修 三省堂／『現代社会学の諸問題 戸田貞三博士還暦祝賀紀念論文集』東京大学社会学会編 弘文堂／『社会運動の状況 全14冊』内務省警保局編 三一書房／『日本の安全保障をめぐる諸問題 全2冊』朝日新聞調査研究室編 朝日新聞社

書名：秩父事件史料集成 全6巻7冊
著者：井上幸治・色川大吉ほか編
出版社：二玄社
発行年：昭和59年（1984）

日本や外国の社会学・社会科学に関する古本の買取強化中！

このほか愛書館中川書房では『英国議院政治論 全7冊』『法治国家と行政訴訟』『サヴェート国家の階級的性質に就いて』『イギリス救貧法史論』など日本だけでなく外国の政治・経済・法律・思想・社会・教育ほか社会科学に関する古本の出張買取も承っております。
『バーク政治経済論集 保守主義の精神』『国家社会主義教育学本論』『国家的社会論』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

書名：ミシェル・フーコー講義集成 全13冊
出版社：筑摩書房
発行年：平成14年（2002）

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります）。こちらの買取事例は東京都調布市でしたが、茨城県・静岡県・山梨県・新潟県ほか様々な地域へお伺いしております。詳しくは買取実績をご覧ください。
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