『中国仏教彫刻史論』ほか仏教に関する古本を出張買取致しました

書名：唯識仏教辞典
著者：横山紘一
出版社：春秋社
発行年：平成22年（2010）

『大乗涅槃経の研究 教団史的考察』望月良晃 春秋社 昭和63年（1988）
『妙楽法華三大部要義 全3冊』西田秀得編 真法寺 平成10年（1998）

書名：「道教」の大事典 道教の世界を読む
著者：坂出祥伸責任編集
出版社：新人物往来社 
発行年：平成6年（1994）

中国への仏教の伝来は1世紀頃であり、5世紀には『法華経』『華厳経』『涅槃経』などの代表的な大乗仏教の経典が伝来しました。6世紀には仏教の宗派が生まれており、地論宗・摂論宗・禅宗（北宗・南宗）・天台宗・三論宗・華厳宗・浄土教・法相宗・密教などがあります。日本では宗派というと各宗派独自の制度を持った独立的な組織としての教団的な意味合いが強いですが、中国では日本の奈良時代における南都六宗（奈良仏教）に似た、互いに教義を学び合う学派に近いものとなります。
中国仏教は第二次世界大戦後の中華人民共和国成立に伴い国家規模で弾圧され、特に1960年代に行われたプロレタリア文化大革命では、多数の寺院が破壊され、多くの僧侶たちも虐殺されました。現在では中国政府がプロレタリア文化大革命の非を認めて活動を公認したため、日本の寺院や華僑（外国に移住した中国人）の援助によって沿海部を中心に復興を遂げています。

中国で刊行された仏教書は研究者の方から喜ばれる古本です

中国の仏教は遣隋使・遣唐使ほか日本からの使節による交易・外交によって日本に伝来しました。なかでも唐の国禁を破って天竺（インド）へ仏典請来の大旅行を決行した玄奘三蔵（三蔵法師）が持ち帰った600巻もの仏典は第2代皇帝である太宗の庇護を受けて組織的に漢訳が進められ、後世の東アジアの仏教の基盤となっています。日本において仏教を研究する際には日本だけでなく中国の経典なども大切になるため、中国仏教に関する古本は仏教や宗教に関する研究をされている方からの需要があります。今回、上記写真以外に買取りさせていただいた『中国仏教彫刻史論 全4冊』『中国の仏教儀礼』なども、中国仏教に対する理解を深められる古本となっています。日本だけでなく中国で刊行された古本も人気ですので、国を問わず、お手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

愛書館中川書房では『平川彰著作集 全17冊』『中国仏教史 全6冊』『中国仏教における戒律の研究』『中国仏教における懺法の成立』など中国の仏教に関する古本の出張買取を承っております。以前には『塚本善隆著作集 全7冊』『七寺古逸経典研究叢書 全6冊』『中国浄土教家の研究』『正定聚不退転の研究』『北朝隋唐中国仏教思想史』『中国近世仏教史研究』などの中国仏教に関する古本を出張にて買取りさせていただきました。なお全集や著作集は全巻揃っているか、函や月報などの付属品が付いているかによって買取価格が上下いたしますので、可能な限り全て揃った状態でお譲りいただければ幸いです。

【当店取扱商品】
『中国如来蔵思想研究』小川弘貫 仏教書林中山書房／『中国人の宗教儀礼 仏教道教民間信仰』大淵忍爾編 福武書店／『大唐大慈恩寺三蔵法師伝 全4冊』東方文化学院京都研究所編・刊／『大乗仏典 全30冊』中央公論社

書名：仏教法具図鑑
著者：有賀要延編著
出版社：国書刊行会
発行年：平成5年（1993）

中国の仏教美術に関する古本の買取強化中！

このほか愛書館中川書房では『龍門石窟の研究 全3冊』『雲岡石仏群』『支那仏教史蹟踏査記』『新装中国喇嘛教美術大観』『通溝』など仏教美術に関する古本の出張買取も承っております。中国の仏教美術では莫高窟・ベゼクリク千仏洞・雲岡石窟・棲霞山石窟・龍門石窟・楽山大仏・法門寺宝物・房山雲居寺石経・大足石窟といった遺跡が有名です。『中国石窟 全17巻18冊』『西域文化研究 全6巻7冊』『敦煌画の研究』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。

書名：図録東洋仏教遺跡
著者：日本仏教文化の源流を訪ねて
出版社：斎藤忠 吉川弘文館
発行年：昭和50年（1975）

今回の出張買取は東京都新宿区でしたが、愛書館中川書房は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県など関東を中心に全国へ出張買取にお伺いしております（内容・量・地域によっては買取りができない場合があります）。

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