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エンデのいたずらっ子の本ほか、絵本の古本買取いたします。

愛書館中川書房では、『エンデのいたずらっ子の本』ほか絵本の古本を買取りしております。

書名：エンデのいたずらっ子の本
著者：ミヒャエル・エンデ文／ロルフ・レティヒ絵
出版社：岩波書店
発行年：昭和62年（1987）発行

エンデなどの絵本・児童文学は子どもから大人まで人気があります

ミヒャエル・エンデは、『モモ』『はてしない物語』などの名作童話を生み出した作家です。想像力豊かな世界観とユーモアあふれる語り口が特徴的な子ども向けのファンタジーでありながらも、人生の考え方や社会に対する鋭い洞察もあり、大人が読んでも楽しめる作品で知られています。

ミヒャエル・エンデは1929年、ドイツのガルミッシュに生まれました。父親はシュルレアリストのエドガー・エンデです。演劇学校を卒業し、20代の頃は舞台俳優として活動しながら戯曲や小説などを作り始めます。29歳の時、イラストレーターの友人と共同ではじめた絵本制作がきっかけとなって、デビュー作となる『ジム・ボタンの機関車大冒険』を書き上げます。『ジムボタンの機関車大冒険』はドイツ児童文学賞を受賞し、物語はテレビ番組の人形劇となってドイツ中の子どもたちを魅了しました。

しかし、当時のドイツではナチスの迫害に対する反省もあり、文学界においても政治的主張の強い作品が主流でした。同時に1960年代は世界的な学生運動の潮流にあり、エンデの作品には「現実逃避的なロマン主義だ」とする批判もあったそうです。そのような国内情勢から、エンデはより自由な制作環境を求めてイタリアに移ることを決意します。エンデの代表作である『モモ』もここで完成しました。

『モモ』は発表された当初はそれほど注目はされなかったものの、現在では児童文学のベストセラーとなり、世代や国境を超えて愛されています。日本語版は150万部を突破しており、本国ドイツに次いで多く読まれているそうです。『モモ』は、人のおしゃべりを聞くことが上手な少女・モモと、町中の人々の時間を盗んでしまう「時間泥棒」との物語。物事の効率性ばかりを重視する時間泥棒は、現代社会の病理を投影しているかのようです。本当に豊かな生き方とは何なのか、「時間」の真の意味について考えさせられるお話です。

つづいて、1979年には『はてしない物語』を発表します。本の中の世界「ファンタージエン」の冒険を通して、少年の心の成長を描いた本作は刊行時から大ヒットとなりました。ちなみに、映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作でもありますが、ストーリーはエンデ自身の意図と異なる部分があったため訴訟を起こしています。

その10年後にはメルヘン童話『魔法のカクテル』が発表されます。他にも、『鏡の中の鏡』や『自由の牢獄』のように、比較的大人向けの作品もあります。『鏡の中の鏡』は短篇集ですが、30話すべてで一つの物語になるよう構成されています。現代を生きる私たちにとって自由とは何なのか、何のために生きているのかといった根本的な問いに向き合える作品です。『自由の牢獄』の舞台は閉鎖された洞窟の中です。生き方を決める自由はなくても安定した生活は保証される洞窟の世界。そこからまだ見ぬ外の世界へ脱出をはかり、自分たちの力で生きていこうとする人々の姿を描いた物語です。

また、エンデは日本とも深いつながりがあります。度々日本を訪れ、ラフカディオハーン（小泉八雲）の怪談や、能などの日本文化に関心を持ちました。1989年には東京などで「エンデ父子展」が開催され、同年には『はてしない物語』の翻訳者である佐藤真理子と結婚しています。長野県にある黒姫童話館はエンデ本人から寄贈された資料2000点を所蔵しており、遺愛品の数々や自筆の『モモ』の挿絵原画などの貴重な資料を世界で唯一常設展示しています。

『エンデのいたずらっ子の本』は、ミヒャエル・エンデの現代版マザーグース。ABCの歌やなぞなぞ、沢山の言葉遊びがつまった、子どもから大人まで楽しめる絵本です。絵はユーモア画家のロルフ・レティヒです。エンデは他にも絵本作品を数多く発表しており、『オフェリアと影の一座』『ゆめくい小人』『はだかのサイ』『サンタ・クルスへの長い旅』『がんばりやのかめトランキラ』『レンヒェンのひみつ』『カスペルとぼうや』など、世代や国境を越えて愛されています。

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愛書館中川書房では児童文学や絵本の古本の出張買取を承っております。『エンデ全集全19冊揃い』『完全復刻版講談社の絵本全24冊揃い』『小学科学絵本コドモノクニ版全12冊揃い』『講談社のディズニー名作絵話全20冊揃い』『コドモノクニ（雑誌）』『世界のメルヘン絵本全30冊揃い』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。

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カテゴリ：取扱書籍 > 絵本・文庫・一般書など