『古書の街』神田神保町の古本屋・愛書館中川書房の古本・古書買取サイト

取扱書籍 古典籍・全集・各種学術専門書から文庫本まで誠実買取

ツルゲーネフの生涯ほか、哲学・思想の古本・古書の出張買取強化中!

愛書館中川書房では、『ツルゲーネフの生涯』ほか思想や哲学に関する古本を買取りしております。

ツルゲーネフの生涯
書名:ツルゲーネフの生涯
著者:佐藤清郎
出版社:筑摩書房
発行年:昭和52年(1977)

イワン・セルゲーエヴィチ・ツルゲーネフは『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』で有名なフョードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー、『アンナ・カレーニナ』『戦争と平和』で有名なレフ・ニコラエヴィチ・トルストイとともに19世紀のロシア文学を代表する文豪です。1818年にロシアの地主貴族の家庭に生まれ、富裕な大地主であり農奴に対して暴君的であった母を見て育ちました。
モスクワ大学、ペテルブルク大学、ベルリン大学と3つの大学でそれぞれ教育・哲学・古典語などを学び、25歳のときに叙事詩『パラーシャ』を発表します。その後は短篇集『猟人日記』、小説『はつ恋』『父と子』『ルージン』『貴族の巣』などの代表作を執筆しました。ツルゲーネフの長篇小説は優れた恋愛小説である一方、その全てが社会・思想小説であるのが最大の特徴です。19世紀後半のロシアはいくつもの革命組織が存在しており、ツルゲーネフの作品はそうした人々から受け入れられました。しかしナロードニキ運動(貴族子弟が都会の社交生活から脱出し、貧しい農民に寄り添うこと)を題材として1877年に執筆した『処女地』において当時の貴族と革命派をともに皮肉ったため双方から激しく非難され、以後は長篇小説を執筆することなく、創作力も衰えていきました。1883年にパリ郊外のブージヴァルで亡くなり、遺骸が届けられたロシアの首都サンクトペテルブルクでは国葬が営まれています。

ツルゲーネフの文学作品は思想・哲学の研究者からも需要があります

ツルゲーネフは政治社会的な問題を主題としており、しばしば社会論争を巻き起こしました。なかでもロシアの農奴と皇帝アレクサンドル2世による農奴解放令を題材として取り上げることが多く、農奴制下の農民の生活、農奴解放前夜の革命的青年男女、農奴解放後の反動貴族と急進主義者の風刺などが描かれています。農奴制を批判したことで逮捕・投獄されたこともありました。彼の作品は1850年代から1870年代におけるロシア社会の思想的傾向や現実の問題が鮮明に反映されており、20世紀に起こったロシア革命にも影響を与えたと考えられています。写実主義の作家の1人と考えられるツルゲーネフの作品は、文学研究者や愛好家だけでなく、当時のロシアの風俗・思想・文化についても知ることができます。
また、ツルゲーネフはパリを中心とした西欧とロシアを行き来する生活をしており、その幅広い交友関係によって西欧へのロシア文学の紹介に大きな役割を果たしました。日本においても明治20年代(1887~1896)に二葉亭四迷によって翻訳されたことで、国木田独歩・田山花袋・島崎藤村などといった自然主義の作家に大きな影響を与えています。

『ツルゲーネフの生涯』はロシア文学の研究者である佐藤清郎によるツルゲーネフの伝記です。佐藤清郎はアントン・パーヴロヴィチ・チェーホフとマクシム・ゴーリキーの伝記も執筆しており、帝政ロシアの文学者について詳しい人物として有名です。

思想・哲学に関する古本の買取強化中!

愛書館中川書房では哲学や思想といった社会科学・人文科学に関する古本の出張買取を承っております。『ツルゲーネフ全集 全10冊』『現代戦略思想の系譜 マキャヴェリから核時代まで』『戦争と思想宣伝戦』『ドイツ農民戦争と宗教改革 近世スイス史の一断面』『明治社会主義史料集 全20冊』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

カテゴリ:取扱書籍 > 思想・哲学など

このページのTOPへこのページのTOPへ

専用フリーダイヤル 0120-489-544

※電話・メール相談の前に必ずこちらからご利用方法をご確認ください。
※一部商品において、お引取り等が出来ない商品もございますことをご了承ください。