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府川充男『聚珍録』など書誌学関係の専門書を出張買取いたします
愛書館中川書房では『聚珍録 図説=近世・近代日本〈文字-印刷〉文化史 全3冊』ほか、活字・印刷・刊本・写本・装幀といった書誌学に関する学術専門書を買取りしております。
書名:聚珍録 図説=近世・近代日本〈文字-印刷〉文化史 全3冊
著者:府川充男撰輯
出版社:三省堂
発行年:平成17年(2005)
『聚珍録 図説=近世・近代日本〈文字-印刷〉文化史 全3冊』と一緒に買取りさせていただいた書誌学・言語学関係の学術専門書については「『聚珍録』ほか言語学(日本語学)の古本を大量出張買取いたしました」にてご紹介しております。
『聚珍録』ほか印刷や出版、活字など書誌学に関する学術専門書は研究者などから需要があります
書籍の体裁・材料・用途・内容・成立の変遷などを科学的・実証的に研究する学問のことを書誌学といいます。主に原本と異本の違いなどを詳細に研究する分析書誌学、情報を収集して論理的に整理する体系書誌学に分けられます。
日本では主に江戸時代以前の古典籍の成立・装幀・伝来などを扱う際に使われる用語ですが、明治時代や大正時代、昭和時代初期などの書誌も研究対象となります。
『聚珍録 図説=近世・近代日本〈文字-印刷〉文化史 全3冊』の著者である府川充男は活字の組版・印刷・製本など印刷物における文字の体裁を整える技能者であるタイポグラファーにして、活版印刷の組版や印刷に関する周辺技術、文化事象の歴史的解明などを研究対象とする分析書誌学の研究者です。
雑誌編集者として校正・割付・デザインのほか広告営業や書店営業を手掛けながら仮名文字盤を自作し、活字書体の探求が近代印刷史の研究へと繋がりました。近世・近代の活版印刷史だけでなく明治期国語国字改良論争史や幕末から昭和初年までの新聞紙面の変遷、日本語の書記法史、文字コード問題、句読法(パンクチュエーション)などについても多数論じています。
『聚珍録 図説=近世・近代日本〈文字-印刷〉文化史 全3冊』は近世・近代の日本印刷史や活字(字体・書体・仮名)研究の集大成として刊行された書籍です。
「字体」「書体」「仮名」の全3篇で構成されており、たとえば「書体」には隷書や草書のほか明治初年・明治中期以降・大正時代・江戸文字・図案文字というように時代ごとの書体が収録されています。また、「仮名」には明治初年の官僚印刷施設系活字、明治初年以降の印刷局系仮名書体、三省堂・精興社などの仮名書体など発行元によって異なる活字や書体について取り上げられており、幕末から昭和時代にいたる活字の字体・書体・組版の歴史などが紐解かれています。
各篇に収録されている図版は全部で3000点を超え、第一篇には付録として和綴の活字見本帖『三十六ポイント総数見本 全』の覆刻版が付属しています。印刷・出版に携わる専門家のほか、国語学(日本語学)・漢字学などの研究者などからも需要のある学術書です。
【当店取扱書籍】
書名:活字印刷の文化史 きりしたん版・古活字版から新常用漢字表まで
著者:張秀民・大内田貞郎・豊島正之・鈴木広光・小宮山博史ほか
出版社:勉誠出版
発行年:平成21年(2009)
書名:草双紙の世界 江戸の出版文化
著者:木村八重子
出版社:ぺりかん社
発行年:平成21年(2009)
書名:江戸版本解読大字典
著者:根岸茂夫監修
出版社:柏書房
発行年:平成12年(2000)
印刷・出版・活字など書誌学に関する古本の買取強化中!
愛書館中川書房では日本史上における出版や印刷の流れ・技術、巻子本や折本といった装幀、大本・袖珍本・枡形本などの形態、使用される紙(料紙)の種類、字体や書体ほか日本の書誌学に関する学術専門書の出張買取を承っております。
【買取事例】
「江戸時代の出版事情ほか近世文学の学術専門書を出張買取いたしました」
「異体字研究資料集成ほか漢字や言語学の古本を出張買取いたしました」
書名:異体字研究資料集成 全20冊
著者:杉本つとむ編
出版社:雄山閣
発行年:昭和49年(1974)
『日本書誌学大系』『江戸時代書林出版書籍目録集成 全4冊』『歴代古紙聚芳 全4冊』『古活字版史料 全2冊』『日本の近代活字 本木昌造とその周辺』『活字印刷の文化史』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】
カテゴリ:取扱書籍 > 日本文学・外国文学・漢文学など文学
2020年10月28日
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