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『定本 漱石全集』など日本文学関係の古本を出張買取いたします

愛書館中川書房では、『定本 漱石全集 全30冊』など日本文学に関する古本を買取りしております。

.定本漱石全集
書名:定本 漱石全集 全30冊
出版社:岩波書店
発行年:平成28年(2016)

『定本漱石全集』と一緒に買取りさせていただいた古本については「『谷崎潤一郎全集』ほか日本文学関係の古本を出張買取いたしました」にてご紹介しております。

『定本漱石全集』ほか日本文学関係の古本は愛好家や研究者などから需要があります

夏目漱石(本名・夏目金之助)は慶応3年(1867)に現在の新宿区・江戸牛込馬場下横町に生まれました。17歳の時に大学予備門予科(現・東京大学教養学部)に入学した際に、同窓生として正岡子規と出会うこととなります。
すでに俳人として活動していた正岡子規が手がけた漢詩文集に対して、金之助が「漱石」という号を用いて批評文を書いたことをきっかけに二人の友情が始まったと言われています。
正岡子規は当時多くのペンネームを持っており、負け惜しみの強いことを意味する中国の故事「漱石枕流」から取った「漱石」はその中の一つでした。金之助はこれを譲り受け「夏目漱石」と名乗るようになります。子規は漱石の創作活動だけでなく文学的にも人間的にも影響を与え、二人の交流は子規が明治35年(1902)に亡くなるまで続いたと言われています。

23歳の時に入学した帝国大学英文科では、その英語力を認められ教授の依頼により『方丈記』の英訳を行っています。卒業後は高等師範学校や愛媛県尋常中学校など様々な場所で英語教師を務め、明治33年(1900)には文部省より英語教育法研究のためのイギリス留学を命じられ渡英します。このロンドンでの滞在中に訪れたロンドン塔を題材に描いた短篇小説『倫敦塔』をのちに発表しています。
帰国後も教職に就きますが、職場での風評被害などによって漱石は神経衰弱を患ってしまいます。明治38年(1905)に高浜虚子からの勧めで治療の一環として書き始めた漱石の処女小説『吾輩は猫である』が雑誌『ホトトギス』に掲載され好評を博します。作家としての道を歩むことを決めた漱石は『倫敦塔』『坊っちゃん』と次々に発表し、その名が広く知られるようになります。
明治40年(1907)になると教職を辞し、職業作家として初めての作品『虞美人草』の執筆が始まります。明治42年(1909)からは前期三部作と呼ばれる『三四郎』『それから』『門』を発表します。その後は胃潰瘍を患うなど療養生活となり入院や手術を繰り返しますが、執筆活動を続けていき『思い出すことなど』『硝子戸の中』を書き上げます。大正元年(1912)からは『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』の後期三部作を完成させますが、大正5年(1916)に『明暗』執筆途中に49歳という短い生涯を閉じることとなりました。

漱石が亡くなった後、門下生であった小宮豊隆らが編纂に取り掛かり最初の『漱石全集』が岩波書店から大正6年(1917)に刊行されました。その後、昭和3年(1928)には普及版として判型を小さくした四六版全20冊、昭和10年(1935)には決定版全19冊、昭和22年(1947)に戦後版として全28冊、昭和31年(1956)に新書版全34冊、昭和40年(1965)に菊判全16冊、昭和59年(1984)に特装版全19冊が刊行され、平成5年(1993)の全29冊を経て現在に至るまで何度も発刊されその数は20回以上に及んでいます。

『定本 漱石全集』は夏目漱石没後100年・生誕150年を記念して平成28年(2016)より刊行が始まりました。漢字は新字体、仮名遣いは原稿通りの旧仮名遣い、振りがなも原稿のまま使用しており、一部の作品については研究者の注解・補注が追加されています。さらに書簡や俳句など新たに見つかったものが組み込まれ、校異表によって校訂の経緯が明らかにされています。
漱石文学の決定版として刊行された『定本 漱石全集』には、代表作『吾輩は猫である』『倫敦塔ほか・坊っちゃん』『虞美人草』『それから・門』ほか、文学論・日記・書簡・漱石言行録などが収録されており、さらにこれまでの『漱石全集』の月報の中から48の文章を精選した『月報精選(非売品)』が全巻購入特典として編集されています。

【当店取扱書籍】
夏目漱石自筆全原稿 坊っちゃん
書名:夏目漱石自筆全原稿 坊っちゃん
出版社:番長書房
発行年:昭和45年(1970)
備考:限定2000部

近代文学手稿
書名:複製 近代文学手稿100選
著者:日本近代文学館編
出版社:二玄社
発行年:平成6年(1994)

夏目漱石など日本近代文学に関する古本の買取強化中!

愛書館中川書房では夏目漱石のほか正岡子規・森鴎外・幸田露伴・樋口一葉・泉鏡花・永井荷風・島崎藤村・志賀直哉・徳田秋声といった漱石と同時代に活躍した作家の作品をはじめ、全集・評論・作家論・文学理論ほか日本近代文学に関する様々な古本の出張買取を承っております。

【買取事例】
『論集 泉鏡花』ほか日本文学関係の古書を出張買取いたしました。
『日夏耿之介全集』ほか幻想文学関係の古書を大量出張買取いたしました

論集 泉鏡花
書名:論集 泉鏡花 全5冊
著者:泉鏡花研究会編
出版社:和泉書院
発行年:平成11年(1999)

日夏耿之介全集
書名:日夏耿之介全集 全8冊
著者:日夏耿之介
出版社:河出書房新社
発行年:昭和50年(1975)

『近代文学研究叢書 全77冊』『菊池寛全集 全29冊』『漱石遺墨集 全5冊』『漱石研究年表 増補改訂』『森鴎外全集 全14冊 ちくま文庫』『幸田露伴の文学空間』『正岡子規の教育人間学的研究』『太宰治 著述総覧』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

カテゴリ:取扱書籍 > 日本文学・外国文学・漢文学など文学

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