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式亭三馬『浮世風呂』など江戸文学の古典籍(和本)を出張買取いたします

愛書館中川書房では式亭三馬『諢話浮世風呂 全4編』『柳髪新話浮世床 全3編』ほか、江戸時代に刊行された和本などの古典籍を出張や宅配で買取りしております。

諢話浮世風呂
書名:諢話浮世風呂 全4編
著者:式亭三馬 歌川国直・北川美丸画
出版社:美濃屋勘三郎・丁子屋平兵衛
発行年:文政3年(1820)再補刻

柳髪新話浮世床 (1)
書名:柳髪新話浮世床 全3編
著者:式亭三馬・滝亭鯉丈 歌川国直画
発行年:文化8年(1811)

『諢話浮世風呂 全4編』『柳髪新話浮世床 全3編』と一緒に買取りさせていただいた古典籍については「江戸時代の文学関係など古典籍(和本)を大量出張買取いたしました」にてご紹介しております。

式亭三馬の滑稽本や黄表紙ほか、江戸の文学作品の古典籍(和本)は研究者や愛書家から需要があります

式亭三馬は『浮世風呂』『浮世床』といった滑稽本で知られる、江戸時代後期の地本作家(大衆本作家)です。
安永5年(1776)に浅草に住む版木師の家に生まれた式亭三馬は、9歳から16歳までにかけて大衆本を扱う地本問屋(企画・制作・販売)に奉公し、寛政6年(1794)に大人向けの読み物である黄表紙(挿画入り娯楽本「草双紙」の一種)の『天道浮世出星操』を出版して作家デビューを果たしました。なお、このときに出版を手掛けた地本問屋は式亭三馬の親友的立場にいた西宮新六(翫月堂、春松軒)であり、その後も黄表紙『侠太平記向鉢巻』『稗史億説年代記』、洒落本『辰巳婦言』、合巻『敵討宿六始』『鬼児島名誉仇討』などが西宮新六から刊行されています。
寛政9年(1797)前後に万屋太治右衛門(蘭香堂)の婿養子となってからは作家と出版を兼業し、滑稽本や歌舞伎の案内書などを刊行しています。妻の死後は万屋太治右衛門のもとを離れ、古本屋を営みながら黄表紙や滑稽本を執筆しました。文化3年(1806)に刊行された敵討物『雷太郎強悪物語』は、5丁(5枚)を1冊(1巻)とする黄表紙の綴じ方だけでなく、5冊(5巻)を1冊にまとめる綴じ方でも刊行され、後者は合巻(挿画入り娯楽本の最終形態)が流行するきっかけになったと言われています。

黄表紙・合巻・洒落本・滑稽本・読本など様々なジャンル・形式の作品を執筆した式亭三馬ですが、最も評価されているのは戯作(通俗小説)の一種である滑稽本です。
なかでも江戸時代の庶民の生活を題材とした滑稽本は評判が良く、文化6年(1809)に刊行が始まった『浮世風呂』は大流行しました。浴場を舞台に当時の庶民の生活を描いた『浮世風呂』は、全4編9冊で構成されており、初・四編が男湯、二・三編が女湯となっています。現在では単なる文学作品としてだけでなく、敬語表現やオノマトペ(「ふわふわ」など音・動作・感情を表現した言葉)が日本語史の重要資料としても評価されています。

式亭三馬ほか仮名草子・浮世草子・草双紙・滑稽本・人情本・読本といった江戸時代の文学作品など古典籍の買取強化中!

愛書館中川書房では古典作品の注釈書、漢詩文、俳諧書、仮名草子、浮世草子、談義本、洒落本、人情本、草双紙(赤本・黒本・青本・黄表紙・合巻)、読本といった江戸時代に成立した文学作品ほか、歴史・宗教・医学・美術など様々な分野の古典籍(和本)の出張買取・宅配買取を承っております。

【買取事例】
曲亭馬琴『頼豪阿闍梨恠鼠伝』ほか和本・古典籍を宅配買取いたしました
草双紙『釈迦八相倭文庫』ほか和本・古典籍を出張買取いたしました

北雪美談時代加々見
書名:北雪美談時代加々見 全48編
著者:為永春水・柳亭種清 二世歌川国貞・四世歌川豊国画
出版社:若林堂
発行年:嘉永8年(1855)

井原西鶴『日本永代蔵 全6巻6冊』、山東京伝『双蝶記 全6巻12冊』、曲亭馬琴『椿説弓張月 全5編29冊』、柳亭種彦『偐紫田舎源氏 全38編152冊』、北村季吟『和歌女郎花物語 全3巻3冊』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
【古本出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】

カテゴリ:取扱書籍 > 全集・古典籍系など

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