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高畠華宵 絵本名画館ほか、挿絵やイラストなどの古本買取いたします

愛書館中川書房では、『高畠華宵 絵本名画館(別冊太陽)』ほか、挿絵やイラストなどの古本を買取しております。

高畠華宵 美少年・美少女幻影 絵本名画館 (別冊太陽)高畠華宵 美少年・美少女幻影 絵本名画館 (別冊太陽)

書名:高畠華宵 絵本名画館(別冊太陽)
著者:高橋洋二編
出版社:平凡社
発行年:昭和60年発行(1985)
備考:特別付録:華宵新作美人画付き

高畠華宵・竹久夢二など大正ロマンの作品は、現在も根強い人気があります

明治末から昭和初期にかけては、印刷技術の発達と流通の拡大により、雑誌・広告などの豊かな出版文化が花開いた時代です。急速に進む近代化の中で、映画やレコード、ラジオ、カフェ・バーなどといった大衆向けの娯楽が生まれていきました。

マスメディアが普及したことで、本や雑誌などの美しい挿絵や広告美術を手掛ける画家たちが次々と登場しました。現在でも愛好家の間で人気の高い、『少女画報』『新少女』『令女界』『少女倶楽部』『少女の友』などの少女雑誌も、この頃に多数創刊されています。高畠華宵、竹久夢二、中原淳一、東郷青児、蕗谷虹児らは、こうした少女雑誌をはじめ、小説・詩集などの表紙、挿絵、装丁の仕事を手掛けました。彼らは「抒情画家」と呼ばれ、哀愁漂う美人画を多く描き、当時の女性から非常に人気がありました。

高畠華宵は愛媛県出身の画家です。華宵は正統な美術教育を受けながらも画壇には属さず、主に大衆向け雑誌などの出版美術界で活躍しました。繊細な線画を得意とし、モダンなファッションを身にまとった女性たちの絵は、どこか妖艶でロマンチックな雰囲気が感じられます。華宵の絵は新しい文化やファッションのお手本にもなり、「華宵好み」という言葉も生まれました。中には、19世紀末ヨーロッパのアール・ヌーヴォー、アール・デコのデザインを取り入れた作品もあります。華宵のペン画は当時の新しい印刷法であった銅板などの技法に適していたようです。華宵の作品は、弥生美術館(東京都文京区)や高畠華宵大正ロマン館(愛媛県東温市)などに収蔵されています。

竹久夢二は美人画で有名な作家です。日本の郷愁と西洋の文化が交じり合った独自の作風で、日本画・水彩画・油彩画、出版デザインなどで活躍しました。また、詩や童謡に絵をつけた著作本も多く出版しており、独自の芸術世界を体現しました。蕗谷虹児は竹久夢二の紹介で少女雑誌の挿絵画家としてデビューします。画家としてだけでなく、詩人、デザイナーとしても活躍し、有名な童謡「花嫁人形」の作詩も手掛けました。

大正時代(1911年~1926年)はわずか15年ですが、第一次世界大戦や大正デモクラシー、大恐慌など国内外が大きく揺らいだ時代でした。「大正ロマン」を代表する画家であった高畠華宵、竹下夢二らの作品には、西洋のモダンな雰囲気がありながらも、当時の刹那的で退廃的な社会情勢が映し出されています。

特別付録:華宵新作美人画

『高畠華宵 絵本名画館(別冊太陽)』は、大正中期から昭和初期にかけての挿絵をはじめ、高畠華宵の貴重な作品を200点にわたって紹介しています。特別付録として「華宵新作美人画」もついています。

別冊太陽は、1963年に創刊した月刊『太陽』に続き、「よりデラックスな雑誌を」という読者の声に応えて作られた雑誌です。人物、歴史、美術などの中から毎号一つのテーマを取り上げ、美しいビジュアルと豊富な資料とともに分かりやすく解説しています。徹底された特集が組まれているため、永久保存版として楽しまれています。

別冊太陽など挿絵・イラストなどの古本・古書買取強化中!

愛書館中川書房では別冊太陽ほか挿絵・イラストなどの古本の出張買取を承っております。『別冊太陽 アール・ヌーヴォー アール・デコ 全7冊揃い』『別冊太陽 絵本名画館 全8冊揃い』『別冊太陽愛蔵版』『別冊太陽 武井武雄 おとぎの国の王様(付録付)』『夢二画集 秋の巻』『子供のきもの(それいゆ別冊)』『高畠華宵 名画大集 豪華限定版』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。

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カテゴリ:取扱書籍 > 美術・建築・写真など

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