『古書の街』神田神保町の古本屋・愛書館中川書房の古本・古書買取サイト
東京都港区にて展覧会「ピエール・ボナール展」が開催されます。
9月26日(水)より国立新美術館(東京都港区)にて特別展「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」が開催されます。
オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展
会場:国立新美術館(東京都港区六本木 7-22-2)
会期:9月26日(水)~12月17日(月)
休館日:火曜日
開館時間:10:00~18:00、毎週金・土曜日は10:00~20:00※9月28日(金)・29日(土)は21:00まで(最終入館は閉館の30分前まで)
入館料:一般1600円 大学生1200円 高校生800円 中学生以下無料
フランスを代表する画家、ピエール・ボナール(1867~1947年)は19世紀末から20世紀前半にかけて活躍しました。ゴーギャンの芸術観に影響を受け、新たな美の創造を目指した前衛的な芸術家の集団「ナビ派」を1888年に結成。1890年にパリで開催された「日本の版画展」を観て衝撃を受け、その後の作品には浮世絵の影響が見られるようになります。
ポスターのデザインコンクールで優勝し、芸術家としてスタートするきっかけとなった作品『フランス・シャンパーニュ』は、北斎の水の表現や浮世絵の美人画などの表現を取り入れているとされます。こうしたことからボナールは「ナビ・ジャポナール(日本かぶれのナビ)」と呼ばれるようになります。また、家庭生活や室内風景など身近でありふれた情景を多く描いていたことから「アンティミスト(親密派)」とも呼ばれていました。
1893年頃にはのちに妻となるマルトと出会い、これ以降の作品に描かれる女性はほとんどがマルトがモデルとされています。また、猫と4匹の犬と暮らしていたボナールは動物を愛し、およそ2300点の作品のうち、約3分の1の700点ほどに動物が描かれています。
20世紀に入ると、目にした光景の意味ではなく印象をいかに絵画化するかという「視神経の冒険」に没頭し、手帖には「絵画、つまり視神経の冒険の転写」と書き付けていたと言われています。それまでの茶系を主調としていた作品から、暖色を主調とし穏やかながら華やかで鮮烈な色彩の作品へと変化していき「色彩の魔術師」の異名でも知られています。
本国フランスでは、2015年にオルセー美術館で開催されたピエール・ボナール展では多くの人が来場し、ゴッホ展(2014年)に次ぐ歴代企画展入場者数の第2位を記録したことでも話題になりました。現在、ボナールをはじめナビ派はフランスのみならず国際的にも評価が高まっており、日本でもナビ派に関する展覧会が開催され注目されています。
オルセー美術館のボナールコレクションが一挙来日!
今回国立新美術館で開催される展覧会「ピエール・ボナール展」では、油彩・素描だけでなく版画や挿絵本、写真など多岐にわたるジャンルからボナールの魅力を紹介しています。「日本かぶれのナビ」「ナビ派時代のグラフィック・アート」「スナップショット」「近代の水の精(ナーイアス)たち」「室内と静物「芸術作品 時間の静止」」「ノルマンディーやその他の風景」「終わりなき夏」の7つの章からなり、オルセー美術館のボナールコレクションを中心に国内外のコレクションを含め130点を超える作品で構成されています。
〈展示作品〉
「ランプの下の昼食」1898年 油彩
「フランス=シャンパーニュ」1891年 多色刷りリトグラフ
「陽光を浴びて立つマルト」1900~1901年 モダン・プリント
「化粧室 あるいは バラ色の化粧室」1914~1921年 油彩
「ル・カネの食堂」1932年 油彩
「トルーヴィル、港の出口」1936~1945年 油彩
「水の戯れ あるいは 旅」1906~1910年 油彩 ほか
さらに、映画「アナと雪の女王」のアナ役でおなじみの神田沙也加さんが音声ガイド・ナビゲーターを務めます。ボナール作品に登場する「ボナール家の猫」に扮し、皆様をボナールの絵の世界を案内します。貸出音声ガイドはお1人様1台550円(税込)。
ボナールほか美術書の買取強化中!
愛書館中川書房ではボナールに関する美術書だけでなく日本美術・西洋美術・中国美術といった世界の美術に関する古書の買取りもしております。絵画・版画・画集・作品集から学術専門書まで、美術関係の古書などお手元に気になる品がありましたら下記の買取専用フリーダイヤルまでお気軽にお電話ください。
【古書出張買取専用フリーダイヤル 0120-489-544】
カテゴリ:即売会・展覧会情報
2018年9月21日
※電話・メール相談の前に必ずこちらからご利用方法をご確認ください。
※一部商品において、お引取り等が出来ない商品もございますことをご了承ください。