「第27回 東急東横店 渋谷大古本市」の舞台裏

愛書館中川書房も参加させていただいた「第27回 東急東横店 渋谷大古本市」が先日無事に終了いたしました。
8月7日（火）から14日（火）までの8日間、例年より2日長い期間での開催でしたが、おかげさまでたくさんのお客様にご来店いただき、大盛況のまま終了を迎えました。ご来店くださった皆様、本当にありがとうございました。

今年も7月から本格的に準備を始め、古典籍・鉄道時刻表・宗教・易学・歴史・文学・書道ほか様々な分野の古書およそ5000冊を用意いたしました。
これらの本を「第27回 東急東横店 渋谷大古本市」の開催3日前にカーゴに積み込み、運送会社さんに集荷に来ていただきました。

なお、会場での作業が少なくなるよう、またカーゴ内のスペースの有効活用のため、木箱に陳列して販売するものは事前に木箱に商品を入れた状態で搬入します。

搬入が行われるのは開催前日の8月6日（月）。
東急東横店様の関係者用の出入口から8階の催事場へ。

運送会社さんが商品を入れたカーゴを会場に搬入したら陳列作業開始です。
各書店の店主と店員によってそれぞれ工夫しながら売り場が作られていきます。

愛書館中川書房ではまずカーゴの中に入っている木箱を下ろし、会場の壁にくっつける形で並べていきます。事前に配置を考えてから会場入りしていますが、実際に並べてみるちょっとした問題が発生することも。本を手に取るお客様の目線になって、試行錯誤しながら調整していきます。

木箱の陳列が完成したら次は平台の陳列です。
こちらは手前に四六版の単行本2列、奥に菊判の単行本1列を並べていきます。
ワゴンの下にも単行本がたっぷり。
壁面・平台・ワゴン下ともに本はジャンルごとに陳列されています。

単行本の陳列が終わったら次は木箱の上に置く全集のセット物と大判です。
全集にはお客様が見やすいように書名・金額などを書いたプライスカードを貼り付けます。

一方こちらはガラスケース内の陳列作業。江戸時代の和本・絵巻物といった古典籍を中心に、明治時代の木版画、書道家の印譜集、鉄道の時刻表・旅行案内などを陳列します。

ガラスケースは施錠するため、引き戸を開けていない状態でも見やすいように本の配置に気を配りながら試行錯誤していきます。

途中でお昼休憩を挟みつつ、陳列が完成したのは18:30過ぎ。

各書店の準備が整い、会場内もすっかり様変わりしました。

「第27回 東急東横店 渋谷大古本市」の初日・2日目は台風の影響がありましたがその後は晴天に恵まれ、例年よりも暑い日が続きましたが多くの方にご来場いただきました。
営業時間が21:00までということもあり、仕事終わりの方もたくさんいらっしゃってくださいました。

そして8日間にわたって開催された「第27回 東急東横店 渋谷大古本市」はたくさんのお客様にご来店いただき、8月14日（火）の18:00に無事閉店。

お客様がお帰りになられたら、撤収作業が始まります。陳列していた商品を丁寧かつスピーディーにカーゴの中へ積み込んでいきます。

搬入・設営には8時間ほどかかりましたが、撤収は2時間ほどで終了。会場いっぱいに陳列されていた本はすべて運び出され、あっという間に何もない広いスペースへと戻りました。

おかげさまで今年も無事に「東急東横店 渋谷大古本市」を終えることが出来ました。ご来店くださったお客様、東急東横店様ほかご協力くださった各業者様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

また来夏、第28回東急東横店渋谷大古本市でお会いしましょう！

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