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東京都千代田区にて展覧会「日本とデンマーク修好通商航海条約の締結から150周年 ― 文書でたどる交流の歴史」が開催されます。
10月7日(土)より国立公文書館(東京都千代田区北の丸公園)にて秋の特別展「日本とデンマーク修好通商航海条約の締結から150周年 文書でたどる交流の歴史」が開催されます。
日本とデンマーク 文書でたどる交流の歴史
会場:国立公文書館 本館(東京都千代田区北の丸公園3番2号)
会期:10月7日(土)~11月5日(日)
休館日:10月10日(火)15:00以降(特別展関連行事開催のため)
開館時間:月~水・土・日曜日・祝日9:45~17:30
木・金曜日9:45~20:00 ※最終入館は閉館30分前
入館料:無料
日本とデンマークの交流は、今から150年前の慶応3年(1867)1月に修好通商航海条約が締結されたことから始まりました。明治6年(1873)4月には、不平等条約改正のための予備交渉、アメリカやヨーロッパ諸国の視察・交流のために結成された「岩倉使節団」がデンマークを訪問、国王であるクリスチャン9世にも謁見しています。また、ほぼ同時期にはデンマークが設立した大北電信会社(グレート・ノーザン・テレグラフ株式会社)が長崎ー上海間、長崎ーウラジオストク(ロシア極東部)間の海底ケーブル敷設を計画し、明治政府との交渉に成功、設置されました。海底ケーブルは19世紀から国際通信ネットワークとして重宝されており、これが日本で初めて設置された海底ケーブルとなりました。これにより日本の国際電信事業は開始されますが、一方で国際通信主権や陸揚権、収益の分配率などにおいて不平等な協定に甘んじることにもなります。
しかし政治的なものから離れれば、学術文化などの分野で日本とデンマークの交流は広がっていきます。『マッチ売りの少女』『みにくいアヒルの子』『裸の王様』『人魚姫』『親指姫』などの童話で有名なハンス・クリスチャン・アンデルセンもデンマーク出身の童話作家です。また、「酪農の父」と言われのちの雪印乳業を設立した宇都宮仙太郎はアメリカで酪農を学ぶとともにデンマーク農業にも注目していたとされます。そのほか日本とデンマークをつなぐ人物としては、東京ーヨーロッパ間の飛行で新記録を樹立したボトヴェ大尉、コペンハーゲンの血清研究所に留学した野口英世、和歌山県日ノ御埼沖での海難救助活動中に殉難したデンマーク貨物船のヨハネス・クヌッセン機関長などがおり、日本とデンマークの皇室も良好な関係を築いています。
アンデルセンの直筆書簡やデンマーク王室コレクションなどが展示されます
この展覧会は「日本とデンマーク 出会いから条約締結へ」「大北電信会社の海底ケーブル事業」「アンデルセン ー いつも日本人の傍らに」「デンマーク酪農への情熱」「交流のさまざまな広がり」「皇室とデンマーク王室の交流」「現在身近にあるデンマーク」の全7部で構成されています。独立行政法人国立公文書館とデンマーク国立公文書館が主催し、内閣府やデンマーク大使館の後援を受けていることで、デンマークの国立公文書館や国立博物館、王室コレクション、日本の外務省外交史料館に所蔵されている品々など約80点の貴重な資料が展示されます。デンマーク国立公文書館に所蔵されている、アンデルセンがイタリア旅行中に送った直筆書簡も展示される予定です。
〈展示品〉
「デンマークとの条約締結交渉のための全権委任状」
「日本・デンマーク修好通商航海条約」
「岩倉使節団が持参した国書委任状」
「日本・デンマーク通商航海条約 批准書」
「デンマーク国王に宛てた明治天皇親書」
「アンデルセン直筆書簡」
「巌谷小波叙勲関係資料」 ほか
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カテゴリ:即売会・展覧会情報
2017年10月6日
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