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キャロル・イン・ワンダーランド他、絵本の古本買取致します

愛書館中川書房では、『キャロル・イン・ワンダーランド』ほかルイス・キャロル関連の本や絵本などの古本を買取りしております。

書名：キャロル・イン・ワンダ－ランド
著者：高橋康也
出版社：新書館
発行年：昭和51年（1976）発行

ルイス・キャロルは、『不思議の国のアリス』『鏡の国のアリス』など児童文学で知られるイギリスの作家です。また、ルイス・キャロルは著名な数学者・論理学者でもあり、『亀がアキレスに言ったこと』などの論理学の研究書も多数あります。

　ルイス・キャロルの本は愛好家の方や研究者の方にも人気があります。

ルイス・キャロル（本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドジソン）は、1832年にイギリスのチェシャー州ダーズベリという小さな村で生まれました。父は教区牧師というクリスチャンの家庭で、11人兄弟の長男として育ちます。父の影響で幼い頃から数学に関心を持ちはじめたルイス・キャロルは、オックスフォード大学でその才能を発揮します。最優秀の成績で卒業した後は、生涯にわたって同大学で数学の教鞭をとりました。

ここで、同大学クライストチャーチの学寮長として赴任してきたヘンリー・リデル一家と出会います。ヘンリーの次女アリス・リデルは、ルイス・キャロルの最も有名な作品『不思議の国のアリス』のモデルになった少女でした。子どもと遊ぶことが好きだったキャロルは、リデルの三人の娘たちとピクニックに行ったり、物語を聞かせることが習慣になっていたと言います。そこで、アリスのために即興で語られた物語が大変気に入られたため、キャロルはそれを文字に起こしてプレゼントしました。この本がもととなって、1865年に『不思議の国のアリス』が出版されることになったのです。

『不思議の国のアリス』は瞬く間に大ヒットします。1872年には35000部も売り上げました。その有名な挿絵を担当したのは、当時人気の風刺画家・イラストレーターであったジョン・テニエルです。その後、1872年には続編である『鏡の国のアリス』も発表されます。

「アリス」シリーズで大成功したキャロルは、数学の教師を続ける傍ら、児童文学や詩、演劇の脚本など次々と執筆しました。1876年には、『スナーク狩り』が出版されます。この作品は、架空の動物「スナーク」を求める冒険を描いたナンセンス詩です。その謎めいた物語の中には、ルイス・キャロルが作り出した造語や言葉遊びが散りばめられ、作品の解釈を巡って現在も議論が続いています。ちなみに、『はてしない物語』などで知られるミヒャエル・エンデは『スナーク狩り』をドイツ語に翻訳し、この作品をもとに歌劇を作っています（『ミヒャエル・エンデのスナーク狩りＬ・キャロルの原詩による変奏』）。

ルイス・キャロル作品の大きな特徴として、当時の流行歌や教訓のパロディやユーモアあふれる言葉遊びなど、実験的な手法を用いて書かれていることが挙げられます。例えば、『鏡の国のアリス』の中で登場する『ジャバウォックの詩』には、「かばん語」と呼ばれるキャロル自作の混成語やナンセンス語が多用され、それらが非常に精巧に構成されています。『不思議の国のアリス』にも、綴りや発音が似ている英単語をもじった造語やしゃれが多く登場します。原文を照らし合わせて読んでみるのも楽しみ方の一つかもしれません。

『キャロル・イン・ワンダ－ランド』は、ルイス・キャロルの詩や漫画、数学パズルや言語ゲーム、キャロル自身が撮影した少女たちの写真などをまとめたアンソロジーです。キャロルは写真を趣味としており、ヴィクトリア朝を代表する写真家でもありました。また、キャロルが親しかった子どもたちに宛てて書いた手紙も収録されています。子どもたちへの優しい眼差しが感じられる一冊です。

　ルイス・キャロル関連の古本・古書の買取強化中！

愛書館中川書房ではルイス・キャロルに関する古本の出張買取を承っております。『ルイス・キャロル伝上下揃い』『不思議の國のアリス（創元文庫）』『不思議の国のアリス・鏡の国のアリス愛蔵版2冊セットケース付き（岩波書店）』『The Hunting of the Snark（挿絵：Mervyn Peake）』『不思議の国のアリス展カタログ』『Sigmar Polke: Alice in Wonderland（図録）』『The Letters of Lewis Carroll』『LEWIS CARROLL AND THE KITCHINS』ほか、『アリスの絵本　アリスの不思議な世界』『アリスの絵本　絵と文によるアリス狩り』などの絵本、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。

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カテゴリ：取扱書籍 > 絵本・文庫・一般書など