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オリエント出版社『金陵本 本草綱目』ほか漢方・本草学など東洋医学関係の専門書を出張買取いたします
愛書館中川書房では、オリエント出版社から刊行された『金陵本 本草綱目 全7冊』ほか、漢方や鍼灸といった東洋医学に関する専門書の古本を買取りしております。
書名:金陵本 本草綱目 全7冊
著者:李時珍編
出版社:オリエント出版社
発行年:平成4年(1992)
『金陵本 本草綱目 全7冊』と一緒に買取りさせていただいた東洋医学関係の専門書については、買取事例「オリエント出版社『金陵本 本草綱目』ほか東洋医学関係の古本を出張買取」にてご紹介しております。
オリエント出版社『金陵本 本草綱目』ほか本草学や漢方といった東洋医学関係の専門書は研究者などから需要があります
『本草綱目』とは医薬に関する学問「本草学」において、集大成とも評される書物です。明の時代に李時珍という医師によってまとめられました。
正徳13年(1518)に医者の家系に生まれた李時珍は23歳から本格的に医学を学び始め、数年後には名医として有名になります。皇族からも頼られるようになり34歳のときに最高医療機関「太医院」への推薦を受けましたが、1年ほどで帰郷して以後は地元で医業を行いました。
中国では後漢の時代に成立したと考えられる『神農本草経』を本草学の原典として増補されていましたが、時が経つに連れて名称・薬効の誤り、重複・遺漏が多く含まれるようになりました。それを憂いていた李時珍は新しい本草学書の編纂を志し、26年かけて万暦6年(1578年)頃に『本草綱目』全52巻を完成させます。およそ1900種類の薬物について取り上げられており、図版や処方も数多く収録されています。
しかし当時は『神農本草経』が本草学における聖典と考えられていたため、『神農本草経』とは異なる配列や構成、独自の見解は非難を浴び、出版は困難に陥りました。最終的に万暦帝への献上を機に出版に便宜が図られることになりますが、李時珍は万暦21年(1593)に急死してしまいます。
万暦24年(1596)に出版された『本草綱目』は江戸時代初期の日本を含めた近隣諸国だけでなくヨーロッパへも広がり、当時の本草学や博物学に大きな影響を与えました。最初の出版地が金陵(南京の別名)であったことから、李時珍の生前に本文の版木が彫り上がっていた『本草綱目』の初版のことを「金陵版」と呼びます。全巻揃った完本は全世界で7点しか現存が確認されていませんが、そのうち4点は国立国会図書館や東洋文庫といった日本の図書館に所蔵されています。
オリエント出版社から刊行された『金陵本 本草綱目 全7冊』は、国立公文書館内閣文庫に所蔵されている『本草綱目』が底本となっています。日本医学中興の祖として知られる曲直瀬道三の養子にして朝廷・幕府の典医であった曲直瀬玄朔による書き入れがあることで知られています。
【当店取扱書籍】
書名:中薬大辞典 全5冊
著者:上海科学技術出版社・小学館編
出版社:小学館
発行年:昭和60年(1985)
書名:物類品騭 全6冊
著者:平賀源内
出版社:柏原屋清右衛門ほか板
発行年:宝暦13年(1764)
漢方や鍼灸など東洋医学に関する専門書の古本を買取強化中!
愛書館中川書房では『金陵本 本草綱目 全7冊』のほか漢方(本草・中薬)や鍼灸といった中国伝統医学を中心に、東洋医学全般に関する専門書の古本の出張買取を承っております。
『黄帝内経』『神農本草経』『傷寒雑病論』『脈経』『難経』『鍼灸甲乙経』『本草経集注』『太平恵民和剤局方』『十四経発揮』『洗冤集録』『医書大全』ほか中国の古典医学書の影印本・注釈書・研究書、中国の明・清の時代に刊行された古典籍、中華民国時代の線装本などの買取実績がございます。
【買取事例】
「『百々家本 東洋医学稀書選集』ほか東洋医学関係の古書を大量出張買取」
「『漢方治療百話』など東洋医学関係の古本の出張買取をいたしました」
書名:『意釈黄帝内経霊枢』/『意釈傷寒論類編 玉函書』/『意釈神農本草経』ほか
著者:小曽戸丈夫・浜田善利ほか
出版社:築地書館
『本草図譜 全95冊』『医方類聚 全18冊』『臨床漢方病証学叢書 全18冊』『人蔘史 復刻 全7冊』『図説漢方医薬大事典 中国薬学大典 全4冊』『泰西本草名疏 全3冊』など、お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
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カテゴリ:取扱書籍 > 東洋医学 漢方・鍼灸など
2023年12月25日
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