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ベートーヴェン 音楽の哲学ほか、音楽・クラシックの古本買取します
愛書館中川書房では『ベートーヴェン 音楽の哲学 改訂版』ほか音楽・クラシックに関する古本を買取りしております。
書名:ベートーヴェン 音楽の哲学 改訂版
著者:テオデール・W・アドルノ
出版社:作品社
発行年:平成22年(2010)改訂版初版
誰もが知る数々の名曲を残した有名な作曲家、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。J.S.バッハらと並んで最も重要な作曲家とされ、日本では「楽聖」とも呼ばれています。
1770年、祖父は宮廷音楽家の楽長・父は宮廷テノール歌手というドイツの音楽一家にベートーヴェンは生まれました。父から厳しい音楽教育を幼少期より受けており、一時は音楽を嫌悪するまでになったと言われています。しかし音楽の道を選び、のちに歴史に名を刻むほどの音楽家となるのです。
1787年16歳になったベートーヴェンはウィーンを訪れ、当時30歳でオペラ『フィガロの結婚』を初演し成功をおさめていたモーツァルトへの弟子入りを希望し訪問しますが、母の
危篤を受けドイツに戻ることとなります。この4年後、1791年にモーツァルトが逝去したため弟子入りは叶わぬ夢となりました。しかし1792年には古典派を代表するオーストリアの作曲家ハイドンに認められ弟子入りし、本格的に作曲技術や音楽を学び始めます。この年ベートーヴェンはウイーンに移住し、1794年にはピアノ三重奏曲を発表、世間にその名を知らしめ音楽家としての人生を歩み始めます。
しかし28歳の時、日課の散歩中に定時に鳴る教会の鐘が聞こえないことから自分の耳がおかしいことに気が付きます。持病であった難聴の悪化を自覚してから症状の進行は早く、40歳になるころにはほぼ聞こえなくなっていたと言われています。1802年に療養先のハイリゲンシュタットの家で弟・甥に宛てて遺書を書いており、悪化していく難聴への苦悩や絶望、また克服したいという願望などが綴られていました。のちにこの遺書はベートーヴェンが亡くなった後に発見、公表され『ハイリゲンシュタットの遺書』と呼ばれるようになります。自殺も考えたベートーヴェンですが苦悩を乗り越え、演奏家から作曲家として専念し数々の名曲を作り出していきます。特製のピアノを作り、口にくわえたスティックを鍵盤に当てることで歯に振動を伝え音を確認していたという一説もあり、そこで感じ取った音と聴こえていた頃の音の記憶とで作曲を続けたのではないかと考えられています。
1804年に交響曲第3番「英雄(エロイカ)」を発表してからその後10年の間に交響曲、ピアノ曲、ヴァイオリン曲など多数制作しており、ベートーヴェンの黄金時代とも言えるこの時期のことをフランスの作家ロマン・ロランは「傑作の森」と呼んでいます。
晩年は体調の悪化、弟との対立や甥との軋轢などで作曲活動が停滞する期間があったものの、そんな苦悩の中で「交響曲第9番」と「ミサ・ソレムニス(荘厳ミサ曲」)」といった大作を書き上げています。第九の大規模な編成や70分を越える演奏時間、それまではあまり使われていなかった打楽器や独唱や混声合唱の導入など当時の交響曲の常識を覆し、ブラームス・シューベルト・マーラー・ブルックナーといった作曲家、さらには音楽界へ大きな影響を与えました。
しかし1826年に肺炎を患い、さらに黄疸も併発し病床に伏せることとなります。病床の中で10番目の交響曲の作曲に取りかかりますが、断片的なアイデアやモチーフを残すのみ未完のまま翌1827年、56歳でその生涯に幕を下ろしました。ウィーンで執り行われたベートーヴェンの葬儀には2万人もの市民が参列するという異例のものとなり、いかに彼が市民から親しまれ愛されていたかを物語っています。
ベートーヴェンの楽曲は今もなお演奏家や音楽家に愛されています
ベートーヴェンはオペラやピアノの楽曲、交響曲・管弦楽・吹奏楽・声楽曲と多岐に渡るジャンルの楽曲を数多く作曲しています。
交響曲ではクラシックの代名詞と言える第5番ハ短調「運命」、「第九」とも呼ばれ年末に響く第9番ニ短調「合唱」、その完成度の高さから〈ヴァイオリン協奏曲の王者〉と称され、メンデルスゾーン・チャイコフスキー・ブラームスの作品とともに〈四大ヴァイオリン協奏曲〉とされている「ヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品61」、ベートーヴェン唯一のオペラ「フィデリオ」より序曲「レオノーレ第3番」、あまりにも有名なメロディのピアノ曲「エリーゼのために」、〈三大ピアノソナタ〉と言われる第8番「悲愴」・第14番「月光」・第23番「熱情」など、曲名は知らなくともどこかで聴いたことのある作品ばかりと言えます。
多くの作品を生み出し、さらにそれぞれの作品の完成度の高さ、後世の音楽家への影響力、現代まで続く演奏頻度の高さなどからベートーヴェンは音楽史上最も偉大な作曲家の1人と言えます。
また、ベートーヴェンに関する書籍も多数出版されており『解説ベートーヴェン全集 全6冊』『ベートーヴェンの日記』『ベートーヴェンの手紙』『ベートーヴェンの恋文』『わが不滅の恋人よ』『ベートーヴェンの言葉』などが挙げられます。
ドイツの哲学者、また作曲家・音楽評論家でもあるテオドール・アドルノの著書『ベートーヴェン 音楽の哲学』ではベートーヴェンの音楽に対する哲学的なものを彼の作品を通して書かれています。「音楽と概念」「形式と形式の再構築」「交響曲分析ノ周辺」「人間性と非神話化」など。
ベートーヴェンなど音楽・クラシック音楽に関する古本の買取強化中!
愛書館中川書房では『ベートーヴェン全集 全10冊 CD付』『セイヤー ベートーヴェンの生涯 上下巻』『ベートーヴェン書簡選集 上下巻』『モーツァルト全集 全16冊 CD付』『バッハ全集 全15冊 CD付』『リヒャルト・ヴァーグナー わが生涯 限定版』などベートーヴェンをはじめとする作曲家・音楽家に関する古本や『新編世界大音楽全集 第1期・第2期 全100冊』『チェンバロ・フォルテピアノ』『ニューグローヴ 世界音楽大事典 全21冊』『作曲家別名曲解説ライブラリー 全26冊』『クラシック音楽史大系』といった音楽・クラシックに関する古本の出張買取を承っております。お手元に気になる本がありましたらお気軽にご相談ください。
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2011年4月12日
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