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歌川国芳ほか合戦絵や武者絵の浮世絵・錦絵を出張買取いたしました

歌川国芳「源三位頼政鵺退治」や落合芳幾「太平記之内 本能寺大合戦之図」といった合戦絵や武者絵などの歴史画や美人画、役者絵ほか江戸時代から明治時代に制作された浮世絵・錦絵、『釈迦八相倭文庫 全58編』『北雪美談時代加々見 全48編』ほか江戸時代の和本などの古典籍、川瀬巴水ほか昭和時代の新版画や創作版画といった木版画出張にて買取りさせていただきました。大切にされていたものをお譲りくださりありがとうございます。

こちらの買取事例は歌川国芳や落合芳幾などの合戦絵・武者絵・歴史画、二代目歌川国貞ほか美人画、三代目歌川国貞ほか役者絵、月岡芳年ほか戦争絵、役者絵を中心とした浮世絵(錦絵)貼込帖、江戸時代に刊行された草双紙ほか和本、川瀬巴水ほか木版画の7つに分けてご紹介いたします。
二代国貞ほか美人画や源氏絵などの浮世絵に関しては「二代目歌川国貞ほか美人画などの浮世絵・錦絵を出張にて買い取り」、豊原国周や楊洲周延ほか役者絵の浮世絵に関しては「豊原国周や楊洲周延ほか役者絵の浮世絵を出張買取いたしました」、川瀬巴水ほか木版画に関しては「川瀬巴水ほか新版画や創作版画といった木版画を出張買取いたしました」、草双紙ほか和本に関しては「草双紙『釈迦八相倭文庫』ほか和本・古典籍を出張買取いたしました」、役者絵を中心とした浮世絵(錦絵)貼込帖に関しては「歌川国貞ほか役者絵・名所絵・武者絵など浮世絵や錦絵を出張買取」をご覧ください。

  • 出張買取
  • 2019年7月15日
地 域 東京世田谷区
近 隣 駅千歳烏山駅/芦花公園駅
買取分野

【商品詳細】

  • 書 名 : 源三位頼政鵺退治 3枚続
  • 著 者 : 歌川国芳
  • 出版社 : 山本屋平吉(山久)

歌川国芳は江戸時代末期を代表する浮世絵師であり、一勇斎国芳・彩芳舎・朝桜楼・雪谷などの画号を用いました。『東海道五十三次』『名所江戸百景』で知られる歌川広重と同じ寛政9年(1798)に生まれ、同時期に活動しています。
歌川広重は10歳になる前から北尾派の浮世絵を写し、10代前半で描いた絵が初代歌川豊国の目に止まり入門しました。当初は役者絵や合巻の挿絵、役者などを描くもあまり人気が出ませんでしたが、文政10年(1827)頃に発表した大判の揃物『通俗水滸伝豪傑百八人』が評判となって以降は「武者絵の国芳」として人気絵師になりました。
しかし天保12年(1841)、老中・水野忠邦の天保の改革によって庶民の娯楽に制限が加えられ、浮世絵においても役者絵や美人画が禁止となります。それに対して歌川国芳は絵のいたるところに悪政に対する風刺を込めた『源頼光公館土蜘作妖怪図』など、尋問や罰金を受けながらも禁令の網をかいくぐり幕府を風刺した浮世絵を発表したことでその人気は最高潮に達しました。水野忠邦が失脚すると「宮本武蔵と巨鯨」など常識に縛られない武者絵を発表し、「忠臣蔵十一段目 夜討之図」などには西洋画の技法を取り入れるなど、精力的に活動しています。
歌川国芳の作品は武者絵・役者絵・美人画・名所絵(風景画)など多岐にわたりますが、そのなかでも歴史や伝説、物語を題材としたものが有名です。「相馬の古内裏」の骸骨、「牛若丸僧正坊隋武術覚図」の大天狗といった人ではない存在や「宮本武蔵と巨鯨」「金魚づくし 酒のざしき」など動物を描くことも多く、特に無類の猫好きであることから「其のまま地口 猫飼好五十三疋」「猫のけいこ」「猫の当字」など猫を描いた作品がいくつも存在します。


作品名:太平記之内 本能寺大合戦之図 3枚続
絵師:落合芳幾
版元:藤岡屋慶次郎


作品名:源平盛衰記 伊豆の国山木合戦 3枚続
絵師:落合芳幾

落合芳幾は幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師で、10代後半に後に兄弟子となる歌川芳兼(竹内田蝶)の勧めで歌川国芳に入門しました。合巻などの挿絵や安政の大地震後の吉原の惨状を描いたことで名を上げ、国芳亡き後は遊女屋風俗などを描いて当時の浮世絵師の第一人者のひとりになります。
また、落合芳幾は武者絵・役者絵・戯画・美人画だけでなく横浜絵などの開化絵も手がけ、明治時代には毎日新聞の前身である「東京日日新聞」の新聞錦絵を制作しています。「平仮名絵入新聞」や『歌舞伎新報』にも携わり、明治20年(1887年)には木版口絵のはしりとされる『新作十二番之内』の口絵を描くなど、錦絵にこだわった弟弟子の月岡芳年とは対称的に、落合芳幾は新聞事業の方に力を入れていきました。
落合芳幾の作品では月岡芳年との無惨絵の競作「英名二十八衆句」や、「真写月花の姿絵」「太平記英勇伝」「今様擬源氏」「俳優写真鏡」などが知られています。門人には風俗画や開化絵の武田幾丸、「東京名所」シリーズや「東錦倭風俗」の小林幾英などがいます。


作品名:高松城水責之図 3枚続
絵師:歌川芳艶
版元:加賀屋吉右衛門

歌川芳艶(一英斎芳艶)は歌川国芳の武者絵の才能を最もよく受け継いだといわれる江戸時代末期の浮世絵師です。歌川国芳のもとへ入門した2年後、17歳のときに描いた『水滸伝』を題材とした作品の力強い筆法と彩色の艶麗さが評判となり、武者絵で人気を博しました。
しかし、30歳を過ぎてから色街に入り浸ったことで師である国芳から破門されます。浮世絵制作からも遠ざかりますが、数年後に再び絵師として活動を始め、「本朝武者鏡」「両賊深山妖術競之図」「正物偽物天狗の寄会」「大江山酒呑退治」「道外水滸伝」ほか武者絵を中心に風俗画や風景画、横浜絵などを手がけました。


作品名:勇士左馬之助充未敵城を石弩火鉄にて打崩す図 3枚続
絵師:歌川芳虎
版元:有田屋


作品名:元和元年5月7日 大阪落城諸勇士血戦ノ図 3枚続
絵師:歌川芳虎


作品名:徳川名将有司略伝 3枚続
絵師:歌川芳虎
版元:辻岡文助

歌川芳虎は武者絵のほか美人画や相撲絵、横浜絵などで活躍した江戸時代末期から明治時代中期にかけての浮世絵師です。歌川国芳の門人となり天保年間(1830-1844)から作画を始め、錦絵「道外武者 御代の若餅」、合巻『濡燕稲妻草紙』『長壁狐妖婦奇談』『小夜鵆白波草紙』の挿絵などを手がけました。しかし安政5年(1858)、師である歌川国芳とは縁を切ります。
その後は美人画や戦争画のほか横浜絵や開化絵の分野で活躍しました。明治元年(1868)の錦絵師番付では、初代歌川国貞の門人にして横浜絵の第一人者といわれる歌川貞秀に次いで2位となっています。歌川芳虎の武者絵や合戦絵では「義経蝦夷渡之図」「保元平治合戦源義朝白河殿夜討之図」「犬飼見八庚申山敵討の図」「加藤清正朝鮮遠征船上の図」などが知られています。


作品名:東山義政公吉野遊覧之図 3枚続
絵師:歌川芳盛
版元:近久

歌川芳盛は武者絵・時局絵・花鳥画や時局を諷刺した合戦絵が得意な、江戸時代末期から明治時代にかけて活躍した歌川国芳の門人です。草双紙の挿絵や、三木光斎の画号で南画も手がけました。長州勢を風刺した「昔ばなし舌切雀」のほか、「港崎横浜一覧」「五ヶ国」や江戸市中遊覧の外国人を描いた作品が有名です。合作の「御上洛東海道」や「末広五十三次」にも参加しました。


作品名:吉野山忠信代君討覚範図 3枚続
絵師:尾形月耕
発行年:明治31年(1898)

尾形月耕は明治時代から大正時代の浮世絵かつ日本画家です。独学で絵を学び、吉原の絵ビラ、人力車の蒔絵、陶器の下地などを描いて技を磨きました。そして明治10年(1877)頃に3枚続の時事物錦絵「征韓論」を自費出版したことをきっかけに名前が知られていくようになります。
その後は二葉亭四迷の『浮雲』第二編など単行本や新聞の挿絵、文芸雑誌の口絵を描いて人気画家となり、明治20年代には月岡芳年の門人である水野年方とともに新聞挿絵の双璧として絶大な人気を得ました。錦絵では「月耕随筆」「百富士」「美人名所合」などが代表作であり、明治時代にはすでに『月耕画聚』『新撰月耕画鑑』といった画集が出版されています。

歌川国芳ほか武者絵・合戦絵といった歴史画の浮世絵・錦絵は蒐集家から人気があります

歌川国芳・歌川芳艶・歌川芳虎・歌川芳盛・落合芳幾は江戸時代中期から明治時代にかけて活躍した歌川派(歌川一門)の浮世絵師です。
歌川派は江戸時代後期から明治にかけて浮世絵の世界大きな勢力を持った派閥であり、浮世絵に西洋の遠近法を取り入れた江戸時代中期の浮世絵師である歌川豊春が祖です。江戸時代には歌川豊国・歌川豊広・歌川広重・歌川国貞・歌川国芳、明治時代には落合芳幾・月岡芳年・河鍋暁斎・豊原国周などが活躍しました。

愛書館中川書房では歌川派の浮世絵師13名の合作「御上洛東海道」、歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人」「木曽街道六十九次」、歌川芳艶「破奇術頼光袴垂為搦」「神田鍋町御祭禮の図」、歌川芳虎「善知安方忠義伝」「武州横浜外国人遊行之図」、落合芳幾「英名二十八衆句」「真写月花之姿絵」など肉筆浮世絵や錦絵の出張買取を承っております。
以前には歌川国芳「太平記英勇伝」、月岡芳年「芳年武者无類」、歌川芳虎「源頼光藤原保昌之両将免勅命丹波国大江山之鬼盗酒呑童子退治ス」、落合芳幾「東京日々新聞」などの浮世絵・錦絵を出張にて買取りさせていただきました。
国芳や広重といった歌川派だけでなく、菱川師宣・鳥居清信・勝川春章・北尾重政・葛飾北斎など浮世絵師の錦絵は、日本国内外問わず蒐集家から需要があります。

浮世絵・錦絵ほか和本など古典籍の買取強化中!

このほか愛書館中川書房では歌川国芳『国字水滸伝 全14編56巻』『絵本豊臣勲功記 全9編90冊』、三代目歌川豊国・歌川芳虎ほか『其由縁鄙之俤 全23編92冊』、速水春暁斎『絵本忠臣蔵 全2冊』など、浮世絵師が挿絵を手がけている和本ほか古典籍全般の出張買取を承っております。
葛飾北斎『絵本東嫩錦 全5冊』『訂正補刻 絵本漢楚軍談 全20冊』、歌川国安『弓勢為朝往来』などお手元に気になる品がありましたらお気軽にご相談ください。


書名:通俗伊蘇普物語 全6冊
著者:渡部温訳 河鍋暁斎・藤沢梅南・榊篁邨画
出版社:渡辺氏蔵梓
発行年:明治6年(1873)序

愛書館中川書房は東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県など関東地方を中心に全国各地へ無料出張買取にお伺いしております(内容・量・地域によっては出張や買取りができない場合があります)。詳しくは買取の流れご覧ください。
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